仏事の基本知識

仏壇とは

仏壇とは

そもそも仏壇とはなんでしょう?仏壇の歴史、現在の役割を見てみましょう。あなたは仏壇についてどのようなイメージを持っていますか?もしもドットネットに寄せられた声をまとめてみました。お仏壇が欲しい理由も、要らない理由も様々です。

だから私は要りません

置く場所がない
信仰心はない
引越しが多いから
まだ仏様は出てない
部屋のインテリアに合わない

だから私は欲しいんです

位牌を安置したい
家庭に故人の居場所をつくってあげたい
自分が死んだ後の居場所として
古いお仏壇を買い替えたい
心が安らぐから

お仏壇の歴史

天武天皇の白鳳14年3月27日に詔(みことのり)をもって「諸国家毎に仏舎をも設け、仏像及び経巻を安置し、以て三宝を供養すべし」と命ぜられたことが『日本書紀』にあり、これが我が国で仏壇を祀るようになった始まりです。平安時代には貴族が、鎌倉時代には庶民階級の家で内仏堂(持仏堂)が一般化されました。さらに江戸幕府のキリシタン禁制によって家ごとに所属の寺を定め、仏壇を祀らなければならない定めが設けられてから、戸毎に仏壇が安置されるようになったのです。

お仏壇のいま

本来、信仰に基づいて始まった仏壇です。しかし今日の家庭では必ずしも仏壇のあるご家庭の方が、仏教徒を自認しているとは限りません。今日のお仏壇は宗教的な祭壇というよりも、亡き家族のお位牌を祀ってご供養をする場としての意味合いが強いのではないでしょうか。或いはご先祖への敬意と感謝を象徴するものとも言えるでしょう。お仏壇に手を合わせることは、ご先祖への感謝の気持ちを次世代に教えることに繋がります。また人間の死を考えるキッカケでもあります。核家族化が進み、寝食をともにした家族の死を体験する機会は少なくなっています。そのような環境で育った子供たちは人間の命をどのようにとらえるのでしょうか。感謝の気持ちを表し、死を考えるきっかけを作る、それが現代における、仏壇の重要な役割なのです。