塔婆(卒塔婆)はいつ立てる?いつまで立てておく?
この記事は2021/11/04に更新しています
年忌法要やお盆やお彼岸の時に「お塔婆」をお寺様にお願いする事が多いですが、その「お塔婆」について疑問に思うことはありませんか?
「お塔婆」とは、
お墓の後ろに立てる木製の細長い板を塔婆(卒塔婆)といいます。
このお塔婆に関して、
よくいただくご質問についてお話させて頂きます。
◇いつ立てればいいですか?
いつまで立てておくものですか?
決まりはありませんが、供養の節目に立てます。
【塔婆を立てるタイミング】
・法要(49日、1周忌、納骨式など)
・祥月命日(命日)
・お盆
・お彼岸(春・秋)
・施餓鬼会(せがきえ。お盆の頃に寺院で行われる法要)など
事前に、寺院や霊園事務所へ依頼しておき、お参り当日に受け取ります。
よく古いお塔婆がたくさん立ったままのお墓を見かけますが、あまり古いものが あると周囲の景観も損ねる上に、強風のときなどは風にあおられて塔婆立ての 破損の原因にもなります。
新しいお塔婆を用意したタイミングで、それまで立ててあったお塔婆は処分しましょう。
お寺や霊園には古いお塔婆の置き場がありますのでそちらに置きます。年に一・二度お焚き上げをして頂けます。
◇誰が立てるの?
故人と親しい間柄の人が立てます。
ご供養になることなので、法要のときなどは親戚も遺族に申し出るとよいでしょう。
その際は、直接お寺に依頼するのではなく、施主が取りまとめて用意しますので、 金額を「御塔婆料」として施主に渡します。
金額は3~5千円ですが、墓地によって異なりますので施主を通じて確認します。
◇そもそも塔婆とは?
塔婆(トウバ)は古代インドの言葉のサンスクリット語で「塔」と言う意味の 「ストゥーバ」が「ソトウバ」→「トウバ」となったものです。
ストゥーバ(仏舎利塔)とはお釈迦様の遺骨を納めた塔で、これが五重塔の 起源といわれています。
五重塔をもとに、その後つくられた五輪塔が卒塔婆の起源です。
卒塔婆は五輪塔が簡略化されたものです。
故人やご先祖様の供養になるといわれ、法事やお盆やお彼岸をはじめ様々な機会に立てられる事が多いです。
引き続き、塔婆についてよくいただくご相談を次回コラムで紹介します。