霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

葬儀やお墓で子供に迷惑をかけたくないと言いますが・・・。

2016年06月11日

この記事は2022/02/23に更新しています

最近、TVやネットで見かけて気になる事があります。
葬儀やお墓の話題で、「子供に迷惑をかけたくないので知らせなくていい。葬儀はせずに火葬のみでいい。」「負担をかけたくないのでお墓はいらない。」というものです。

その理由としては、葬儀の費用やお墓の維持費に関してやまた親戚やお寺様との付き合いについての心配があるようです。

私は本当にそれらが「迷惑や負担」なのか疑問に思うところがあります。

まずご葬儀では、親族や知人に知らせずに行った場合、葬儀(火葬)後にご自宅への弔問があったりお香典が届いたりしてその対応でかえって負担が増したりする事があります。

またお墓でも子供さんの為に先に用意されたほうが、遺された家族の負担は少ないですし相続税の面でも節税にもなります。

それからお寺とのお付き合いも負担以上の「安心」を得られるという事もありますし、また宗教自由の(お寺とのお付き合いがない)公園墓地もあります。

将来お墓を継ぐ人が居ない方にも、例えば「期間限定のお墓」や「墓石付永代供養墓」というものもあります。これらは33年間等のある期間はお墓でご供養し、期間を過ぎてお墓をみる方が居なくなった時には永代供養墓に移し、以後は霊園がずっと供養してくれるというものです。
このように現代では様々な要望に応えて、新しいタイプのお墓がうまれています。

何歳になっても誰にも相談できない悩みもありますね。
そうした時にお墓に眠る親や祖父母に語りかけたところ、何かを教えられた気がして気持ちが救われた事もありました。
本来は私が供養しなければならないのに、実際は助けられているのです。
お墓にとって将来の承継者は勿論大事ですが、私はそれ以上に今を生きている人の供養の思いが大切だと思います。
たとえ私や子供の代だけとなっても祖父母や親のお墓参りに行ける事は、どんな遺産より素晴らしい事と思います。そう考えると、お墓は家よりも大切な場所と言えるかもしれません。

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初めに戻りますが、葬儀やお墓は本当に家族や子や孫にとって負担や迷惑となるのでしょうか?

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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