節分の行事
今年の節分は2月3日ですね。
節分は季節の変わり目の事ですので、2月4日の春分の日の前日になります。
節分では昔から「豆まき」が行われていますが、最近は「恵方巻き」も全国的に広まっているようですね。(これは海苔屋さんやお店の戦略に乗ってしまった感もありますが・・。)でも美味しいので、いいですね。
さて子供の頃は、節分になると必ず「鰯の頭と柊(ひいらぎ)の葉」を玄関に飾りましたが、最近は見ませんね。勿論地域によっては今も飾っているのでしょうけれど。
炒った豆で邪鬼を追い払うのと同様に、邪鬼の嫌う柊の葉の棘と鰯の臭いで、禍(わざわい)が家の中に入ってこないように玄関に飾ったものでした。
歴史も古く平安時代の頃からずっと続いている伝統行事という事です。
「柊」は日本中に生息する常緑樹で、その実も鳥がよく食べる為広く種が運ばれて庭なのでも知らないうちに生えている事があります。
その葉には固い棘があるのでその葉を食べる動物や虫なども少なく、害虫に強い植物です。
その為昔は生垣でもよく使われていました。
またお寺の庭にも大きな柊の木をよく見かけます。
不思議なのは、古木になるとその葉の棘が無くなり丸みをおびた葉になる事です。
若い木はその葉の棘も鋭いのに、段々と棘が小さくなり最後は丸い葉になっています。
まるで人間の事の様でもあり・・・?
出来る事ならばそうありたいと、自分の姿を考えてしまいます。
では今年も、豆まきで邪気をはらい、鰯と柊で禍が入ってこないようにして、恵方巻きを食べて福を呼び込みましょう。