霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

新盆の準備とお参り

2018年05月26日

49日の後初めて迎えるお盆が「新盆(にいぼん、しんぼん、あらぼん)」です。
今回は、新盆の準備と棚経についてと、新盆にお参りに行く際のことについてお話します。

【新盆を迎える際】
①準備
盆棚やお供え、迎え火などの準備は通常のお盆でご先祖様をお迎えする場合と同じです。
ただ初めてあの世から帰ってこられる故人にとっては、道を迷われてしまうかも知れません。
その為目印として、真っ白な提灯(白紋天、しろもんてん)を軒先に飾ります。siromonten.jpg


②棚経
菩提寺のある方は、お寺様がご自宅に来て下さり「棚経」をあげて頂ける事が多いのですが、その日時はお寺よりご連絡があります。もしお話が無い場合はお伺いしてみても宜しいと思います。

棚経に参加するのはご家族だけでもいいのですが、ご兄弟など親族を招いても構いません。
ご親族をお招きした場合は、お食事などを振る舞う事が多いですね。当日皆さまは「ご仏前(お香典)」やお供物を持ってこられると思いますので。

お寺様をお迎えする時の準備としては、まずお飲物と冷たいオシボリを用意します。
お寺様は多くのお檀家の家をまわるため、お食事など出して長時間引き止める事は通常致しません。
それから盆棚の前に座布団を用意します。
お布施もご用意しますが、金額は分からない場合は事前にお寺様にお伺いして構いません。親族や知人に同じお寺のお檀家さんが居る場合は、そちらに尋ねてみても宜しいかと思います。osoushiki_obousan.jpg


【新盆にお参りに行く際】
さて、新盆のお知らせをいただきお伺いする場合には、ご仏前(お香典)やお供物などをご用意して、盆棚に供えます。
以前はご親族が「盆提灯」を贈ることが多かったのですが、最近はお部屋のスペースの事もあり「お提灯代」としてお金を包む事も多いですね。

遠方のため伺えない場合には、ご仏前やお供物を送ります。
お供物はお線香や素麺など御色々ありますが、地域によっても習慣が違います。そのためお供物料としてお金を送る方もいらっしゃいます。


その年のお盆が「新盆」になったときは、いつも以上にご供養し、故人の好きだったものをお供えされたらいかがでしょうか。
もちろん、来年以降も(新盆ではありませんが)故人はお盆に帰ってきてくれますので、しっかりとお迎えしたいですね。

お盆についてのよくあるQ&Aもご覧ください。
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もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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