霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

春のお彼岸を終えて・・・

2019年03月30日

桜も咲き、満開の所も多いようです。大分暖かくなりましたね。
来月は新年度が始まりますし、新しい元号も発表されます。新たに何かを始めるにはとてもいい季節ですね。
特に初めて霊園見学される方には、ぜひこの時期に行かれる事をお勧めします。
多くの霊園で、桜をはじめ様々な草花が咲き誇っている事と思いますので...。

さて昨今はあちこちの神社やお寺などがパワースポットとか言われ、若い人たちの関心を呼び観光地にもなっているようですね。
地元で長く信仰し守ってこられた方々の中には様々な思いもあるかと思いますが、それでも現代の若い人達が関心を持ってくれるならば、嬉しい事だとも思うのです。

昔は誰でも(特に宗教心がない人でも)街で神社やお寺の前を通り過ぎる際には、自然に手を合わせたり立ち止まって会釈をしたりしましたね。
仕事の途中で偶然立派な教会を目にした時も、胸で十字はきりませんでしたが軽く会釈し、暫くの間木々の緑や建物を眺めていました。
特定の宗教に関心がなくても神社やお寺や教会などをみると、そこに集い祈っている大勢の人達の事を考えてしまいますね。

先週の春のお彼岸でも、普段お寺とお付き合いの無い方々も、熱心にお墓参りをされていました。老若男女、世代も越えて多くの方がお墓参りに行かれた事と思います。
現代の日本では、冠婚葬祭の習慣も薄れ、「供養」さえも忘れ去られようとしていると云われることもありますが、今年も春のお彼岸を迎えて、まだまだ日本人の「供養」の思いは変わらないと思いました。

...思えば、生物の中で人間だけがお墓をつくり亡くなった人を埋葬し供養します。
他の生物でも家族や仲間の死を悲しむ事は多くありますが、お墓をつくり故人を悼み供養するのは人間だけですね。
まだ文字も持たず石器を使って狩猟をしていた頃から、丁寧に埋葬していた遺跡も発見されています。

供養とお墓、それは人類の歴史そのものかもしれない...と、この春のお彼岸にふと思いました。kids.jpg

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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