霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お正月、歳神様を迎えて...

2019年12月14日

12月も半ばになりました。本当に今年も残りわずかとなりましたね。
さて12月13日は「すす払い」の日でしたが、皆様はどうされましたか。
これから家庭や職場で大掃除がある方も多いと思います。毎年の事ですが大変ですね。
とはいえ一年の汚れを清めて、お正月には「歳神様」をお迎えするのですから大切なことです。

「歳神様」とは山へ帰ったご先祖様が神様となったもので毎年正月に家々へ帰って来て下さる...とも言われます。
お盆にもご先祖様は私達の家に帰って来て下さいますが、日本人は古来よりこうしてご先祖様を敬い感謝してきたのですね。
そうして家の中を清めたら、松飾りや鏡餅などを用意してお正月を迎えます。

年神様には強いパワーがあるので、昔から私達はこの機会に様々なお願いをするようになりました。
年神様に御供えする「おせち料理」にも色々な願いを託しましたし、他にも沢山の「縁起が良い」とされる事柄や行事があります。
現代でも地域によっては伝統的な正月行事が行われていますが、都会などでそうした行事が少なくなっている処に住む方でも、簡単に出来る「歳神様へのお願いや縁起の良い行い」を少し書いてみます。

まずは、「福茶」ですね。
元旦の日に最初に汲んだ水を「若水(わかみず)」と言い、邪気を祓う力があるとされてきました。昔は泉や井戸から汲んだものですが、現代はそうは行きません。
そこで元旦の朝に、家の水道の蛇口をひねりポットに受けた最初の水を「若水」としましょう。その若水を沸かして戴くのですが、その時に梅干しや塩昆布などを一かけら入れて飲まれたら立派な「福茶」になりますね。この一年の無病息災を願いましょう。

次に、「初夢」ですね。
元旦の夜に「宝船」の絵を枕の下に敷いて寝ると、吉夢が見られると言います。
昔はどの町でも年の瀬には宝船の絵を売っていましたが、今ではそうは行きません。
なのでご自分で描かれても宜しいかと思います。白い紙に帆掛け船を描き、大きく「宝」の文字を書けば出来上がりです。
きっと良い夢が見られると思います。そして夢の内容は決して誰にも話してはいけません。
そうすれば正夢となり必ず現実になると言われています。

最後に、「三が日の間、嫁に楽をさせると家が栄える」といいます。
真偽の程は判りませんが、間違いなく「家内円満?」になるかと思います。
...宜しければ、お正月にお試し下さい。
hatsuyume.jpg

★注目コラム「お正月にお墓参りをしてもいい?」

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ