霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

ペットと一緒に入れるお墓選びの注意点

2022年02月26日

20220226.jpg

人間が動物をペットとして飼いだした歴史は古く、平安時代には猫を飼っていた記録があるようです。そんな古くからの付き合いであるペットが、なぜ人間と一緒にお墓に入ることがなかったのでしょうか。

それは、仏教の教えとして、人間以外の動物は「畜生」と言われており、人間よりも下の存在と考えられています。輪廻転生という思想がありますが、悪い行いをすると「畜生」に生まれ変わるとされております。そのため、ペットを一緒にお墓に入れることは適切ではないとした見方があります。
そのような考えから今も基本的にはペットを一緒にお墓に埋葬することはできません。
ですが、時代の変化とともに、少しずつではありますが、「ペット可」をうたった霊園が増えてきています。

ペット可とされている霊園にもいくつか種類があります。
・霊園全体がペット可である
・霊園の一部にペット可の区画がある
・霊園の敷地内にペット専用の供養塔がある

ペット可の霊園でも
・ペットの名前をお墓の表に彫刻してもいい霊園
・ペット名の彫刻は墓石の裏面のみとする霊園
・ペット名の彫刻は不可とする霊園
と霊園によって対応がことなるため、購入を検討している霊園で、希望のお墓が作れるかどうかを確認する必要があります。

またお墓参りの際にペット同伴できるが、立ち入り範囲に制限がある霊園、ない霊園。
そもそもペット同伴ではお墓参りができない霊園もあります。

そういった細かな条件は霊園によってさまざまです。
霊園を紹介するホームページに記載がなかったり、取り寄せた資料には記載がなかったりすることもありますので、条件に関しては実際に足を運んで説明を聞く必要があるかもしれません。

あちらの霊園も良かったから、こちらの霊園も大丈夫だろう......と思っていると失敗してしまうこともあります。
実際に霊園を見学するときに、あらかじめ質問内容を考えておくとスムーズです。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ