霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

墓じまいのステップ②

2024年03月30日

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墓じまいの流れ
1:墓地管理者の了解を得る
2:遺骨の移し先を確保する
3:改葬許可証を得る
4:遺骨を取り出す
5:墓石の撤去(墓地返還)
6:遺骨を移す(改葬完了)

1,2を「墓じまいのステップ①」でご紹介いたしました。
今日はその続きをご紹介します。

3:改葬許可証を得る

これは遺骨を移すための行政的な手続きです。
私たちが引っ越ししたときに行なう転出・転入手続きと同じものと考えれば理解しやすいかと思います。
今お墓がある自治体に改葬許可を申請し、受け取った改葬許可証を移し先の管理者に提出します。

改葬許可証の書式は全国共通ではなく、自治体ごとに異なりますが、記入する要素はほぼ同じで、申請者(墓地使用者)、埋葬遺骨、墓地管理者、遺骨受入先の4点が基本になります。
最近では各自治体のWebサイトからダウンロードができるようになっていたり、郵送で取り寄せたりすることもできるようです。お墓が遠方でなかなかそこまで行けない、といった場合は役場などに相談してみましょう。

また同じ墓地にある永代供養墓などに移す場合、改葬許可証が不要なケースがあるので、これは墓地管理者に確認をしてください。

4:遺骨を取り出す
この作業は石材店が行いますので、確認しておいた指定石材店に依頼することになります。墓地管理者からの指定がなければ、自分で選んだところに依頼しても構いません。

寺院墓地の場合は、ほとんどのケースでこの時に閉眼供養、魂抜きのお経をあげていただくことになります。そのため日程などは事前にお寺とも相談しておきましょう。
この閉眼供養、魂抜きは自治体や民間霊園などでは行なわないケースもあります。

取り出した遺骨はどこに保管して、移動先にはどのように持っていけばいいのでしょうか。
大抵の場合、きれいに包んだ状態で自宅に一度保管して、ご自身で移動先にお持ちになります。
ただ、遺骨が3体以上になると電車で運ぶのが難しくなるため、車で運ぶ方が多いようです。
遺骨を取り出してもらった石材店に依頼できる場合もありますので、相談してみてください。
搬送で一番手軽なのはゆうパックを使った発送です。宅配業者では発送ができませんが、ゆうパックでのみ配送が可能です。ただし、破損や紛失の可能性は0ではありませんので、十分に検討の上ご利用ください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ