霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

墓じまいのステップ③

2024年04月08日

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墓じまいの大きな流れとしては以下のようになります。

1:墓地管理者の了解を得る
2:遺骨の移し先を確保する
3:改葬許可証を得る
4:遺骨を取り出す
5:墓石の撤去(墓地返還)
6:遺骨を移す(改葬完了)

墓じまいのステップ①
墓じまいのステップ②
と紹介してきました。

今日は残りの2項目を紹介いたします。

5:墓石の撤去(墓地返還)
いよいよ墓地の現状復帰です。
墓石を撤去して更地に戻す工事をします。
墓地の面積や使われている石材の量、施工された時の仕様、重機が入るか入らないかなど、
様々な要因で工事費が変わってきます。
15万程度で終わる方もいれば100万以上かかるケースもあります。
墓じまいの相場は?とよく聞かれますが、それぞれのケースで費用が異なるため相場として案内するのは難しいのが現状です。
ただ、目安として墓地1畳20万くらいかかることが多いようです。

新しい墓地に墓石を持っていくことはできますか?という質問も多いです。
移設自体は可能ですが、新しい墓地が受け入れ可能であるかどうかの確認が必要です。
移設できる場合でも石碑のみになるため、墓石を移設する場合と新しく墓石を立てた場合と費用はさほど変わりません。
むしろ移設のほうが高額になるケースもあります。

この工事が終わると墓地返還となります。

6:遺骨を移す(改葬完了)
最後に、前の墓所から取り出した遺骨を新しい墓所に埋葬します。
移し先に連絡し、納骨する日程の調整と納骨作業の費用を事前に確認しておきましょう。
納骨は事前予約が必要な場合がほとんどです。
2の工程時に納骨の際、納骨希望日からさかのぼってそのくらい前までに連絡が必要か確認しておくといいでしょう。
その際にお坊さんを呼んで納骨供養を執り行うかどうかも決めておきましょう。

納骨するときに改葬許可証を提出します。
これで改葬・墓じまいが終了します。

このようにステップを分けて考えることで難しいイメージを払しょくできたのではないでしょうか。
いずれにしても親族はもちろん墓地管理者や石材店とよくよく相談することが大事です。
もしもドットネットではお墓じまいの相談も承ります。
お気軽にご相談ください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ