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供花は葬儀が終わったらどうする?

2015年03月15日

この記事は2022/01/24に更新しています

葬儀の際などに、故人にお悔やみの気持ちを込めてお花をお供えする「供花(きょうか)」。生花祭壇や、祭壇の隣に「親族一同」等書かれて飾られているお花のことです。
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■供花の贈り方
供花は、葬儀に参列できない(遠方、または高齢で会場に向かえないなど)方や、親族などの生前に関係が近かった方、故人と親しかった方が贈るケースが多いです。
故人が仕事をしていた場合、職場や取引先からも、関わり方によっては贈られます。

通夜と告別式が同会場で行われる場合は通夜に、別の会場の場合は告別式に贈ります。
しかし、訃報を聞いたのが遅かったり、海外にいるなどで供花が間に合わなそうな場合は喪主の自宅に贈ることもあります。

■供花の形の種類
供花を贈る形として主に四種あります。まず、「スタンド付き」という、スタンドを用いて一~二段に分かれているものです。次に「花籠」で、キリスト教葬儀や、通常の葬儀で供花が多く飾られる場合に用いられる籠状の花の飾りです。また、「花環」という、会場の外に飾られる大型のものもあります。
最後に「アレンジメント」です。結婚式で贈られるようなものと同様に、様々な種類のお花を用いて飾られるものです。自由度が高い分、会場の雰囲気や、贈る方への関係などを考えて、大きさやレイアウトを調整するのがいいかもしれません。

葬儀によってどんな形の供花でも受け付けてくださる場合と、決まった形の供花しか受け付けていない場合がありますので、事前に葬儀社やご遺族に確認なさってください。

■供花は葬儀が終わったらどうする?
葬儀後の供花の処理には決まったルールはありません。最近では花入れの儀にお棺に入れることが多いですが、自宅用に持ち帰ったり、参加者にお礼の気持を込めて花束としてお持ち帰りいただくこともあります。
喪主として供花をいただいた場合には、香典をいただいた場合と同様に、お礼とともにお返しの品をお送りするようにしましょう。
供花の金額の半額から3分の1程度の金額の品が適正と言われています。

供花のほかに香典もいただいた場合は、香典の金額と供花の金額を合わせて計算します。
仏教では49日忌明け、神道では50日祭終了後、香典の額に応じて品物を用意し、品を送ります。一般には消耗品が良いとされ、海苔やお茶、お菓子、タオルなどが選ばれているようです。