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骨壺って実は色々ある。骨壺の選択肢。

2015年04月09日
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故人の遺骨を集めて納めるための壷である「骨壷」。ここでは、そうした骨壺のサイズの違いや、予算や目的による選び方、そして分骨する際の準備についてご紹介します。

骨壺サイズってあるの?

骨壷のサイズについては、東日本と西日本では大きく異なります。一般的には東日本では遺骨の全部を納める慣習があるため、7寸と大きめのものになります。西日本では部分ごとに少しずつ拾って収め、一部を拾骨するため4〜6寸のものが選ばれます。しかし最近では西日本でも遺骨をすべて納めたいという方も多く、7寸のものを使われることも増えているようです。また、東日本、西日本で大きく分かれますが、地域によって異なることもあるため、お住いの地域の慣習を調べてみることをおすすめします。

骨壷の種類

骨壷にはさまざまな形があります。小さな墓に埋蔵する場合、間口が狭い墓に埋蔵す場合、自宅で供養する場合など、目的に合わせてサイズやデザインを選ぶことも多いようです。また蓋には大きく2タイプあります。蓋がしっかり固定され、万が一、骨壷を倒しても遺骨が飛び出ない「切立」、蓋を本体に乗せただけの簡単な「並」に分かれます。「並」は価格面で「切立」と比較して一般に安価になる傾向があります。予算や目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

分骨する時は?

遺骨の一部を分け、別のお墓に納骨する「分骨」。分骨証明書などの書類が必要となるため手間は発生しますが、遺骨を兄弟姉妹など家族のそれぞれのお墓に納骨したいという思いや、近隣の霊園に納骨してお参りをしやすくしたいなどの希望により行われます。この分骨に適した小さめのサイズの骨壷や、手元供養のための遺骨を納めるペンダントも販売されていますので、目的や分骨の仕方に合わせて、お店で確認されると良いでしょう。

骨壷のまとめ

骨壷にはさまざまなデザインがありますが、大きなポイントはサイズ選びになることが多いようです。お住いの地域が東日本か西日本か、そして分骨をするかどうかを大きな基準として骨壷を選ばれることをおすすめします。