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家族葬の香典で注意するべきポイント

2015年04月19日
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近年、「家族葬」が増えています。周囲に気を遣わず、親族だけで故人を送ることができるのが魅力ですが、厳密なルールがないので、それぞれの思いが異なってしまうことも。ここでは、家族葬の香典について注意すべきポイントをお話します。

家族葬の香典の辞退

家族葬の場合、友人・知人には家族葬を執り行うお知らせだけがある場合と、葬儀などがすべて終わったあとに、亡くなったことを知らせる場合とがあります。基本的には「家族葬」というだけで闇に参列や香典は不要となりますが、人によっては香典だけでもと申し出る方もいるので、訃報をお知らせする際に、「ご会葬もお供物もご辞退させていただきます」と伝えましょう。特に親しかった友人などに参列してもらう場合も、香典は辞退します。ただ、参列する側の立場では、事前に香典は不要と言われていない限り、香典を準備して行くといいでしょう。受付で断られた場合は持ち帰ります。

香典を受け取ったら

家族葬が浸透していない地域などでは、お断りしても「どうしても」と香典を渡されることもあります。その場合は、地域のルールに則って、香典返しをしましょう。一般的には、頂いたお香典の半額程度の品物を四十九日の満中陰志としてお渡しします。香典を渡すときは、家族にこのような香典返しの手間を取らせることも考えておかなければいけません。

家族葬の香典の辞退のマナーとして

余計な気遣いをかけないよう、家族葬で香典を辞退する場合は、その旨を明確に伝えることがマナーです。遺族には費用的な負担が大きいため、親族はあえて少し多めに包むのがいいとされることもあります。