都立小平霊園(東京都)の調査員現地レポート

都立小平霊園(東京都)

2018年03月28日

今年のお彼岸は、関東では季節外れの雪が降りましたが、お彼岸が明けると打って変わって初夏のように暑い日が続いています。
今日は都内の桜が満開を迎える中、『都立小平霊園』を見学してきました。

都立小平霊園は、昭和23年に開園した総面積65万3000㎡の公園墓地で、東村山市・小平市・東久留米市の3つの市にまたがって建設されています。
西武新宿線と新青梅街道にはさまれているため電車・車ともにアクセスがよく、人気が高い霊園です。

今日は電車で向かいます。最寄駅は西武新宿線の小平駅で、新宿から急行を利用して約30分で到着します。駅前にも大きな桜の木がありました!0000000058-01.JPG


小平駅北口から小平霊園正門までのケヤキ並木には、石材店が軒を連ねています。
都立霊園には法要施設やお花の販売などのサービスはないため、石材店でお参り用のお花や線香を買ったり、お参り後の休憩や法事の食事をしたり、お参りに便利な自転車や掃除道具を借りたりと様々なサービスを受けることができます。0000000058-02.jpg


小平駅北口を出て、徒歩3分ほどで小平霊園正門に到着しました。
正門からは車で入園でき、墓域のすぐ近くに車を停めてお参りすることができます。0000000058-03.JPG


園内には36区画の一般墓地と5区画の芝生墓地のほか、新青梅街道沿いには壁墓地、正門近くには小型芝生墓地があります。その他、合葬式墓地と樹林・樹木墓地があります。
今日は正門から時計回りに歩いて一周してみることにしました。0000000058-04.jpg


まず、正門を入って左側に管理事務所があります。各種手続きはこちらで受け付けています。0000000058-05.jpg

線香皿やライター、簡単な掃除道具の貸し出しも行っていました。枝切ばさみや車いすなども、管理事務所にお声掛けすれば借りられるそうです。0000000058-06.jpg


管理事務所の近くには樹林・樹木墓地があります。こちらは樹林型・樹木型合葬埋蔵施設といい、共同のカロートもしくは個別に穴を掘って土に直接埋蔵される、新しいかたちのお墓です。0000000058-07.jpg


霊園内は総面積の半分が樹林や草地・園路で、緑がたいへん豊かです。
ケヤキや桜、松などの大きな樹木が多く、春爛漫の今日はベンチでお弁当を広げてピクニックしている人も多くみられました。0000000058-08.jpg


正門から続く中央参道を中心に、一般墓域が広がっています。
歴史ある都立霊園だけあって、広めの区画が多いですが、昨年募集があった区画を見つけました!
再貸付墓所(返還された墓所)なので、以前大きな1区画だったところを8区画に分けているようです。すでに、昨年当選された方のお墓が建っていますね。0000000058-09.jpg


ここからは、小平霊園を歩いて見つけた著名人のお墓をご紹介します!
まずは、小説家・劇作家・演出家の有吉佐和子のお墓です。代表作に『紀ノ川』、『華岡青洲の妻』、『恍惚の人』などがあります。0000000058-10.jpg


次に見つけたのは、民藝運動で有名な柳宗悦とデザイナーの柳宗理の親子が眠る、柳家のお墓です。五輪塔というかたちのお墓ですね。花立や香立の部分も、独創的なデザインです。0000000058-11.jpg


新青梅街道に面した北口からは普段は車の出入りはできませんが、お彼岸の中日など、混み合う時期には開放されるそうです。
また、広い園内ですが各所にお手洗いがあり、車いすでも入れる多目的トイレも完備されていました。0000000058-12.jpg


北口付近には壁型墓地の区画があります。こちらは近年、使用募集はされていません。0000000058-13.jpg


続いて、戦前の大ヒット曲『酒は涙か溜息か』を作詞した高橋掬太郎のお墓がありました。お墓の傍らに、『酒は涙か溜息か』の歌碑もありました。0000000058-14.jpg


こちらは古木家のお墓です。作家・古木鐵太郎は雑誌『改造』の編集者として志賀直哉・芥川龍之介・武者小路実篤などの作家を担当し、その作品に触発されて自らも作家として「子の死と別れた妻」「紅いノート」などの作品を残しました。鐵太郎の次男・古木春哉(本名・直輔)は文芸評論家として活動し、親子揃って同じお墓に眠っています。0000000058-15.jpg


霊園の東側には、芝生墓所があります。桜の花が芝生に映えてとても綺麗です。1区画の広さは4㎡で、例年再貸付墓所(他の方が使用した後返還された区画)の募集があります。0000000058-16.jpg


霊園内を一周し、正門近くに戻ってきました。管理事務所の向い側に、小型芝生墓地があります。小型芝生墓地は1区画の広さが2㎡で、例年4倍程度の倍率になる区画です。カロート(納骨棺)が既に設置されています。0000000058-17.jpg


各区画1つずつ、水汲み場と下げ花置き場が設置されています。0000000058-18.jpg


小型芝生墓地の隣には、合葬式墓地がありました。0000000058-19.jpg


正門から南口方面への外周は「さくら通り」といい、見事な桜並木になっています。0000000058-20.jpg


今日は、写真を撮ったり少し休憩もしながら園内を歩いて1周しましたが、かかった時間は約1時間ほどでした。当選したのが一番奥の区画だったとしても、歩いて20~30分ほどで行けます。門前の石材店で自転車を借りれば、もっと楽々お参りができますね!?( ´艸`)

車はもちろん、公共交通機関でも便利なところにありながら、多くの自然に囲まれた『都立小平霊園』
お申込みをお考えの方には資料をご用意しております。
また、めでたく当選された方ももしもドットネットにて建墓のお見積りを承ります。複数の石材店で見積もりをとることもできますので、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。
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≪アクセス≫
【電車・バス】
西武新宿線 小平駅北口より徒歩5分0000000058-21.jpg

★平成29年度都立霊園の詳しい募集要項(参考)★

もしもドットネットアドバイザー 杉山

お墓ディレクター2級の資格を保持。
旅行が趣味で、一人旅にもよく行きます。寺社仏閣やお城を見たり、宿で出会った人とお喋りするのが楽しみです。

アクセス抜群の霊園、永代供養付の霊園、ペットと一緒に入れる霊園、設備にこだわった霊園など、霊園ごとに特徴はさまざま。自分なりの優先順位を決めておくとスムーズにお墓選びができると思います。

調査員プロフィール
もしもドットネットアドバイザー 杉山