霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お盆の基礎知識≪その1≫

2017年06月10日

この記事は2022/06/13に更新しています

6月に入り、そろそろお盆の準備を始める時期になりました。
今回は、意外と知らないお盆の基礎知識≪その1≫として、お盆の時期とお盆の由来についてお伝えします。

◆お盆の時期
地域によってお盆の時期はまちまちですが、大きく分けて7月13日から行う地域と、8月13日から行う地域があります。
7月15日を中心として7月13日~16日に行うお盆を「7月盆」といい、8月15日を中心として8月13~16日に行うお盆を「8月盆」といいます。
明治時代以前、旧暦では7月にお盆を行っていましたが、新暦になると7月が農作業の繁忙期と重なるため、ひと月遅れの8月にお盆をするところが多くなったという説があります。

◆お盆の由来
お盆は正式には「盂蘭盆(うらぼん)」といいます。古代のインド語の一つであるサンスクリット語の「ウランバナ」を漢字にあてはめた言葉で、お盆の時期お寺では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という法要が行われます。
お盆の由来として有名なのが、目連尊者(もくれんそんじゃ)の伝説です。

『お釈迦様の弟子の一人に目連尊者という方がいました。目連尊者は神通第一といわれ、その神通力を使って亡くなった母親を探していたところ、死後の世界で餓鬼道に堕ちて飢えに苦しんでいる母親を見つけました。食べ物や飲み物を与えようとしましたが、与えたものが炎に変わってしまいます。困り果てた目連尊者はお釈迦様に母を救う方法の教えを請い、その教えに従って布施や供養を僧侶や多くの方々に施したところ、その功徳により母親は極楽浄土に行くことができました。』

この伝説によって、目連尊者が多くの人に施しをした7月15日は先祖供養の大切な日になったといわれています。

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お盆の行事や用意するものについては次回のブログでご紹介します。
お盆の基礎知識≪その2≫
お盆の基礎知識≪その3≫

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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