霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

「お墓はいらない」その前に知っておきたい 新しい供養の形

2018年02月03日

近年、従来のお墓への埋葬以外の選択肢が増え、もしもドットネットにも「子供に負担をかけたくないのでお墓はいらない」「夫婦だけなのでお墓は建てなくていい」といったご相談が多く寄せられます。
そこで今回は、「お墓はいらない」という方にまず知っていただきたい、様々な埋葬形態の特徴や注意点などについてお話します。

【永代供養墓】
永代供養墓とは、遺族に代わり寺院や霊園が供養・管理を行うお墓のシステムです。承継者がいなくても、生前に契約できるということが大きな特徴です。
施設のタイプや遺骨の安置方法、供養の方法は寺院や霊園によって様々です。価格はタイプや供養の内容等によって、10万円位から300万円位までかなりの幅があります。管理料は一切かからないところもあれば、生前は毎年管理料や会費がかかるところもあります。
●注意点
ほとんどの永代供養墓では、一度埋葬すると後から遺骨を取り出すことはできません。家族・親族間でよく相談し、管理主体や埋葬のタイプ、費用などをしっかり検討した上で埋葬しましょう。
また、最近では一定期間個別のお墓を利用し、その後永代供養墓や樹木葬などに移す「期限付き墓所」「永代供養付き墓所」が登場し、人気を集めています。0000000153-07.jpg

>コラム「永代供養墓を探すポイントは?」


【納骨堂】
納骨堂とは、遺骨を土に埋葬せず、室内に安置する施設です。
ロッカー式、仏壇式、墓石式、棚式などの形式があります。近年は自動搬送式の納骨堂が人気を集めているようです。
●注意点
火気厳禁のためお線香が使えなかったり、お参りできるスペースが限られていたりする場合もあります。また、建物の老朽化は避けられません。長い目で見て安心してご遺骨を預けられるかどうか、しっかりチェックしましょう。zyoukoukaku.jpg一時預かりも可能な自動搬送式納骨堂「常光閣 室内墓苑」(千葉県)
>コラム「新しいお墓のかたち"納骨堂"」


【樹木葬】
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標とする葬送方法のことを言います。シンボルツリーの周りに埋葬する、庭園のように整備された芝生に埋葬するなど、様々なタイプがあります。
●注意点
永代供養墓と同様、後から遺骨を取り出すことができないところが多いようです。また、埋葬方法などは霊園によって異なるので、「自然の中に埋葬される」というイメージだけで選ばず、よく調べることが大切です。0000000158-05.jpg

>コラム「樹木葬のイメージと現実!?」


【散骨】
遺骨を粉末化し、海や山などに撒いて自然に帰す葬送方法です。現在、散骨について明確に規定した法律はなく、法的にはグレーゾーンというのが現状です。条例で散骨を禁止している自治体もあります。
●注意点
散骨する場合は、遺骨をパウダー状にする必要があります。また、遺骨が手元に残らなかったり、供養の場所がなかったりして後悔するケースも多いようです。
>ハウツー「遺骨を自然に帰す「散骨」をしたいなら」

家族の事情や考え方などによって、ふさわしい供養の形・埋葬方法は異なります。
本当に「お墓はいらない」のか?様々な情報を集め、家族・親族ともよく相談して考える必要がありますね。
もしもドットネットでは、お墓や供養の無料相談を承っております。電話メールでお気軽にご相談ください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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