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生前に遺影を残すためにやっておくべきこと

2015年03月11日
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葬儀の際に故人を偲んで飾られる写真「遺影」。従来は白黒の写真が多く、フレームも黒が基本でしたが、近年はカラー写真や色付きのフレームが使われることが増えています。

生前に遺影を残すためにするべきことは?

近年は人生の終わり方を自分で納得したかたちにするための「終活」が盛んになっています。
その「終活」のひとつが、葬儀に使用され遺族の記憶に残る遺影写真を、元気なうちに撮影しておくという「生前の遺影撮影」です。
生前の遺影撮影をメニューとして持っている写真館も多いため、事前にそうした業者に相談するのが良いでしょう。
自分を表現するための衣装や、小道具を持っての撮影など、カメラマンと相談することで、納得のできる1枚を残すことができるはずです。誕生日ごとに撮影するなど、イベントのように毎年更新して楽しまれている方も増えていると言われています。

遺影以外もある?

最近では技術の進歩や慣習の変化によって、従来の写真をつかった遺影のほか、液晶画面を使ってのデジタル写真の遺影も多く見られるようになりました。
液晶画面を使うメリットとしては、アルバム形式で複数枚の写真を表示することができる点が挙げられます。
ほかには遺族との思い出の動画を作り、プロジェクターを使って上映したり、音声メッセージの再生をしたりするなどのオプションが用意されていることも増えているようです。
そうした写真や動画、音声メッセージのほか、故人の人となりをつたえる思い出の品を展示するなどといった新しい試みもあるようです。

保守的で堅苦しいイメージもある葬儀ですが、近年は生活様式や慣習の変化にともない、故人との思い出を親しみながら振り返るための工夫が広く見られるようになりました。
事前に自分の葬儀をプロデュースするという考えも一般化し始めています。