霊園・仏事の知っ得コラム

お墓・仏事ハウツー

供物のお供えの方法

2015年04月12日
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お墓参りの際にお花や故人が好きだったものを供物としてお供えすることは広く一般に知られています。しかし、そこには気にしておくマナーもあることは意外と知られていません。ここではそんな供物についてご説明します。

お墓に供物としてお供えするお花、タブーはある?

供物の定番はお花です。亡くなった人にお供えする花は菊が定番というイメージがありますが、菊ではなくてはいけないということはありません。「これはOKでこれはNG」といった、花の種類や色に関する決まりも特にありません。ですので、故人の好きだった花や、その方のイメージに合う花を選んでお供えするのがよいでしょう。故人を思い、その方にあわせたお花を選び、お墓に供えるという行為は、故人を偲びご自身の現在を考えるとても良い機会になることでしょう。しかし、そんなお花選びにも気をつけたいことがいくつかあります。トゲのある花や花粉がつく花(墓石にくっついてシミになってしまうこともあります)は避けるのが一般的とされているため、そうしたお花は選ばないようにすると良いでしょう。

「供物として、故人はお酒が好きだったからお酒を・・・」

映画やドラマ等の影響か、故人がたいへんにお酒好きだったということから「これを飲んで欲しい」と墓石にお酒をかける人もいるようですが、こうした行為はお墓の墓石が変色してしまう原因になることもあるため、やめた方が良いでしょう。また、同じように、食べ物などのお供え物は、そのまま放置しておくとカラスなどが食い散らかし、お墓の周りを汚してしまうことが少なくありません。お墓のあるお寺などが持ち帰りを推奨している場合は、お参りが済んだら持ち帰るようにすると良いでしょう。お酒でも食べ物でもそれ以外でも、物それ自体よりも、故人を思い偲ぶというその気持ちが大切です。

供物のまとめ

お墓参りの際の供物はお花を基本に、故人が好きだったものを供えるのが一般的です。故人のことを思い、選び、故人と向かい合うようにお供えしましょう。持ち帰るかどうかなどのルールは、墓地のルールに従いましょう。