霊園・仏事の知っ得コラム

お墓・仏事ハウツー

葬式のお布施、知っておくと安心。

2015年05月01日

この記事は2022/03/07に更新しています

お葬式や法事のとき、読経等の儀式を依頼したお寺にお布施を包みます。
お布施の金額を決めていらっしゃるお寺もありますので、まずはお寺に伺ってみましょう。
伺った結果「お気持ちで」と言われた時は、同じお寺のお檀家である親戚に聞いてみる。またお寺さまの手配を葬儀社に依頼したのであれば葬儀社に聞くのがよいと思います。
ですが、どうしても聞けない場合の参考までに、おおよその目安をご説明します。

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■葬式のお布施
僧侶1名に通夜・告別式の2日間の読経を依頼した場合、読経料として30万円~が目安となります。これに、戒名料が信士、信女、釋・釋尼など最も一般的なランクで10万円~、僧侶のお車代が5,000円~1万円程度、通夜ぶるまいや精進おとしなど会食を行い、僧侶が食事を辞退した場合は御膳料として5,000円~1万円程度。さらに心づけを追加し、総額で45万円~60万円程度を包むことが多いようです。

■四十九日のお布施
親族や友人、知人が参列し、僧侶による読経と納骨、そして会食を行なう一般的な四十九日の法要の場合、お寺へのお布施の相場は3万円~。または、お葬式でお包みした金額の1割程度とされています。お寺の客間を使うときには、お茶代として5,000円~1万円程度を別に用意しましょう。葬式の場合と同じく、僧侶のお車代がかかる場合は5,000円~1万円程度のお車代、僧侶が会食を辞退した場合は御膳料として5,000円~1万円を加えてお包みします。

■一周忌以降のお布施
亡くなってから満1年(亡くなった翌年)の祥月命日に行う一周忌。家族だけの場合や、親戚、友人を招く場合までさまざまですが、お布施の目安は四十九日と同様の読経料とお車代、御膳料、お茶代となります。その後、三回忌、七回忌と回忌が進んでも、お布施は一周忌のときに包んだ金額を目安に包みます。ただ、法要をこれで最後にする「弔い上げ」の際には、これまでお世話になったお礼の意味を込めて、少し多めに包まれる方が多いようす。

■葬式のお布施のまとめ
ここで紹介した金額はあくまで目安です。
お布施の金額はお寺の格式などにより様々ですから、お寺様に「お気持ちで」と答えられたとしても「皆さんいくらぐらい包まれていますか」などと聞いてみるといいでしょう。渡すときは、お布施の袋を袱紗で包むか、お盆の上に乗せる、または菓子折りをお盆代わりにしてお渡しすると丁寧です。