西方浄苑(神奈川県)の調査員現地レポート

西方浄苑(神奈川県)

2012年09月13日

今回は、新しくご紹介させて頂く「西方浄苑」の現地調査に行って参りました。
実はもしもドットネットでは初の“寺院墓地”レポートです。ご住職の人柄が本当にすばらしいと評判なんだとか!お会いするのが楽しみです。

最寄駅は相鉄線「三ツ境駅」。
駅から相鉄バス、神奈中バスが交互に出ているので本数が多く、約5分に一本ペースで乗ることができます。
駅ビルも隣接していて、ランチやお買い物にも便利ですよ♪

霊園までは駅からバスで約8分、タクシー利用でも駅から10分ほど(1500円程度)。
保土ヶ谷カントリー倶楽部(ゴルフ場)の近くというと、お分かりになる方もいるでしょうか?
霊園に着くまでの道には畑や果樹園が広がり、のどかな田園風景を楽しみながら歩けます。

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今回案内をして頂くのは、㈱相和石材の営業さん。「お墓のことは何でもおまかせ下さい」とおっしゃる大ベテランです。よろしくお願いします!

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日当たり、見晴らしも申し分ない明るい墓域です。
写真の右端に写っているのは水場。当然水道が・・・と思いきや、

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なんと懐かしの井戸水!
思わず水を出してみて、テンションの上がる調査員たち。
水周りなども毎朝ご住職と副住職が自ら掃除をされるのだとか。
営業さん曰く、
「植木の手入れや清掃に関しては、スタッフを何人も配備している公園墓地にも負けないくらい行き届いていますよ。」

たしかに見渡してみても、枯葉や雑草もなく、ゴミ一つ落ちていません。

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綺麗に刈り込まれた植木

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すでに納骨棺や外柵の部分は出来ているので、こちらに標準型の和型墓石を建てられます。右側のくぼみは、墓誌を立てるスペースですね。これが永代使用料+石碑代の全てで777,500円というビックリ価格!これだけ立派に和型の墓石を建ててこのお値段はなかなかありません。

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墓石を建てるとこのような感じに。免震加工も施されているため、東日本大震災のときもびくともしませんでした。

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奥の石碑には「南无阿弥陀佛」が刻まれており、墓域全体を見守ってくれています。
墓地にはなだらかな傾斜がついているので、上の方は眺めが良さそう!
早速一番高いところから後ろを振り返ってみると・・

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こんな、開放感のある景色が広がります(^^)
夏の間は湿度が高く見えづらいですが、このアングルからは富士山が見られるんですよ。景色を遮るものがなく、気持ちがいいですね。

続いて、法要施設を見せて頂きます。移動している途中、初老の男性が一人颯爽と原付バイクで横を通りすぎました。

営業さん「あっご住職!」
調査員「えっ」

なんと経営主体・最勝寺の柳澤ご住職でした・・・!
70代とはとても思えないほどお元気で、明るい笑顔で迎えて下さいました。
「こうやって、毎朝早くからご自分でお墓を見回って、植木なんかの手入れをされているんですよ。」
と営業さんが紹介して下さいましたが、本当に何でもご自分でやってしまうんだそう。

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ご住職の案内のもと、まず向かったのが隣接する最勝寺墓地苑内の法要施設「浄苑堂」。

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約30名様までご利用いただけます。法要後には、こちらで仕出し屋さんをお願いして会食をすることもできますよ。

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畳のお部屋ですが、いすも準備されているのでお年よりでもご安心です。

ところで、寺院墓地にお墓を建てるということは檀家になるということ。こちらの最勝寺は浄土真宗大谷派のお寺ですが、すでに違う宗派の戒名がついていても受け入れて頂けるんでしょうか?浄土真宗の法名(ほうみょう)に付け直すこともあると聞きましたが・・・

ご住職「うちではそれは大丈夫。戒名はせっかく頂いたものなので、付け直しはせずそのままにしてもらってますよ。」

という、なんとも寛大なお言葉。
ゆっくりとした語り口で、質問にも丁寧に答えて下さるご住職。なんでもご相談できる安心感があり、相和石材さんも絶大な信頼を寄せられていました。
さらにご住職の意向で、永代使用料は東日本大震災の復旧・復興の為に“全額寄付”されるというから驚きです。ご先祖様の供養と同時に、被災地の復興支援もできる・・・こんな墓所はきっと他にはないでしょう。

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こちらは永代供養墓です。他のお骨と混ざることなく、ずっとお骨壷のまま安置して頂けます。

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法要施設前の広いスペースは駐車場で、十分な台数が停められます。
ご住職のお話によると、すぐ近くに流れる帷子川(かたびらがわ)では毎年天然のホタルが見られるそうです!自然の豊かさが窺えますね。
右手の植木もきれいに整えられています。もちろん、これだけの植木を全てご住職が手入れすることはできませんので、年2回ほど、職人さんに依頼して丸々1ヶ月3人がかりで剪定をします。

毎年10月には、浄土真宗の最大の行事「報恩講(ほうおんこう)」が本堂で行われます。数百人規模で賑わうそうなので、またそのときもお邪魔させて頂きたいな・・・というお話をしつつ、西方浄苑を後にしました。

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続いて、墓所とは少し離れた場所にある最勝寺にもお邪魔しました。こちらは三ツ境駅から徒歩10分くらいのところにありますので、気軽にお立ち寄りいただけます。
開基400年になるという大和市にある本寺の末寺として、昭和44年に開かれました。

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広い境内には鐘楼もあります

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周りを竹林に囲まれ、素朴で静かな境内。日差しが強い今日も、大きな木が木陰を作ってくれて涼やかです。通り抜けができるため、ふと立ち寄って手を合わせていかれる方もいました。

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この日は今年一番の猛暑日!調査員2名とも、玉の汗を流しながら見学しておりました(^^;)境内のさわやかな風にしばし癒されます。
最後は奥様にご挨拶して、失礼させて頂きました。(凛とした中にも、心温かな人柄が感じられる素敵な方でした!)

最近は“檀家になる”ということにハードルを感じて、公園墓地を希望される方が多いですが、寺院墓地ならではの良さというものもあります。
亡くなった人の供養はもちろんのこと、自身の人生の指導者や良き相談相手となる、ご住職や奥様との繋がりができるのは本当に心強いものであり、最大の魅力ではないでしょうか。

今まで寺院墓地は考えていなかったわ、という方。
信頼できるお寺様と長いお付き合いをする・・・、そんな視点から、まずは一度見学をしてみてはいかがでしょうか?