調査報告

お布施の相場アンケート~お布施について

お寺様(僧侶)へのお布施の金額アンケート調査

お布施とは

一般には、お葬式や法事のときにお寺に対して渡す謝礼と捉えられていますが、本来は、「布施行」という仏教徒の大切な修行のひとつとされています。
布施の「布」とは「普」と同じで、"広く施す"こと。サンスクリット語ではダーナといって、贈り物を意味します。
実は布施には種類があり、例えば

  • 法施:僧侶が人々に仏法を説くこと
  • 無畏施:人々の恐怖心を取り除くこと
  • 財施:金銭や品物などをもって施すこと
  • 言辞施:言葉で相手を傷つけないようにすること
  • 和願施:笑顔で接すること

など、必ずしも金品を贈ることだけが布施ではないのです。
すべてに共通する意味としては、「自分が持っているものをできる限り他人に施す」ということです。
一般的に言われる金品を包んだ「お布施」はつまり、僧侶が仏様の教えを示してくれることに感謝して、それを受けた人々が形あるもので施すことを指しています。

御布施の種類と渡すタイミング

御布施をお渡しする主な例

宗教者への御礼 仏式[葬儀・葬式] 神式[神葬祭] キリスト教式 水引き
御布施 御礼 カトリック 無し
お布施イメージ
白無地袋
白封筒
奉書紙
御膳料 御祭祀料 御弥撤料
御車代 御膳料 御礼
  御車代 プロテスタント
    記念献金
    御礼
名称 表書き   御布施をお渡しするタイミング
通夜
・葬儀
御布施
御膳料
お車代
●白無地袋
●黒白または双銀結び切りの不祝儀袋
最近では、通夜や場合によっては告別式に「御布施」をお渡しすることが多くなっています。本来は、葬儀後出来るだけ早い時期に、寺へお礼のご挨拶に伺い、その時に「御布施」(戒名料)をお渡しします。
回忌法要 御布施
御塔婆料
御膳料
お車代
●白無地袋
●黒白または双銀結び切りの不祝儀袋
四十九日の忌明けの法要や納骨法要、年忌法要(一周忌、三回忌など)といった大きな節目の法要の場合、ご自宅やお寺様の本堂で法要をしていただき、その後にお墓参りを致しますが、最近では墓前の法要だけの場合も多くなってきました。法要のさい、いつ御布施をお渡しするのがよいのかというような決まりは特にございません。法要前のご挨拶のさいにお渡しされても、法要後の挨拶時に渡されても宜しいです。
新盆
・お盆
御布施
御塔婆料
御膳料
お車代
●白無地袋
●黒白または双銀結び切りの不祝儀袋
お盆とは亡くなった人があの世から帰ってくるという、日本の伝統行事です。
地域によってお盆の時期は異なりますが、7月または8月の13日~16日に行なわれるようです。7月に入ると「棚経たなきょう」といって、菩提寺の僧侶が檀家を回ってお経をあげていただくとういう習わしがあります。またこの時期お寺ごとに法話会などもあるようです。
お盆の時期は僧侶もお忙しい時期ですので、通常のお盆(棚経)で回ってこられた際には、読経後「御布施」を渡し、おもてなしもお茶やお菓子などで宜しいでしょう。
またお車代もお渡ししなくても宜しいでしょう。
  • ①宗派によっては卒塔婆を立てないこともあります。
  • ②会食に僧侶が出席する場合は不要です。
  • ③車で送迎する場合は不要です。

各宗:主な年中行事

施餓鬼会
(せがきえ)
御施餓鬼料 白無地袋 先祖供養の合同法要。お盆の前後に行なわれることが多い。
報恩講
(ほうおんこう)
御布施・御供養 白無地袋 親鸞聖人(浄土真宗)の法事のことで、その「恩に報いる」法事
お会式
(おえしき)
御布施・御供養 白無地袋 各宗の宗祖の命日に行なわれる法会
修正会
(しゅうしょうえ)
御布施・御供養 白無地袋 1月1日から7日頃に行なわれるお正月の法要
彼岸会
(ひがんえ)
御布施・御供養 白無地袋 お彼岸の期間にお寺で行なわれる合同供養
  • 現金ではなく、品物を差し上げたいときは、無地短冊に「御供物」と書きます。
  • 薄墨で書く必要はありません。お札はなるべく新札のほうがいいでしょう。
  • 葬儀、回忌法要などでお寺の客殿やお部屋をお借りた時には、御布施とは別に「御席料」をお包みします。
  • 僧侶に自宅や墓地まで出向いていただいた場合はお布施の他に「お車料」「御足衣料」をお渡しします。
  • 生前にご自身のお墓を建てた(寿陵じゅりょう)場合は、お祝事ですので、包みは紅白蝶結び水引の祝儀袋に「御布施」「御供養」と表書きします。
  • 僧侶へ御布施をお渡しするさいには、できればお盆などに載せるか、袱紗に包まれるとより丁寧です。 また、御布施と菓子折りを一緒にお渡しする場合には、菓子折り(掛け紙はしない)をお盆代わりにして御布施お渡しします。

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