霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

故人を偲び、お盆を迎える準備をしましょう

2021年06月26日

この記事は2022/06/20に更新しています

1年に1度。ご先祖様が浄土から私たちのもとに帰ってくるとされるお盆。
ご先祖様をお迎えし、ひと時を共に過ごし、ご冥福をお祈りする日本の伝統行事です。

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7月に迎える地域もありますが、全国的には8月13日から16日に迎える地域が多いでしょうか。13日に迎え火を焚いてお迎えし、16日の送り火で浄土へお送りします。

迎え火はご先祖様が私たちのもとに帰ってくる目印です。13日の夕方頃にオガラ(麻の茎)を玄関前などで焚くのが一般的ですが、集合住宅などで実際に火を焚くことが難しい場合は提灯を使うこともあるようです。

仏壇の前には盆棚(精霊棚)を組み立て、提灯を飾り、いつもより豪華なお供え物をします。
ご先祖様がせっかく帰ってこられたのですから、三度の食事はご家族と同じものをお供えするとよいでしょう。

胡瓜と茄子の精霊馬を飾る地域が多いですが、これは胡瓜を足の速い馬とみたて、ご先祖様が早く私たちのもとに帰ってこられるように。その反対に茄子は足の遅い牛とみたて、少しでも長く私たちと一緒に過ごしていただけるように。またご先祖様がお供物を沢山持って戻れるようにという意味があると言われています。

お飾りの種類や意味、習慣などは地域や環境により違いますが、お盆はご先祖様への感謝の気持ちを込めてお迎えする大切な行事です。
近年では迎え火を焚けない。お仏壇がないなど様々なご事情で昔からのお盆の迎え方ができない場合もあると思います。しかし大切なのは形にこだわることではなく、ご先祖様をご供養したい気持ちです。普段よりお供えを豪華にされたり、お花を華やかなものにされたり、ご自分のできる範囲でご先祖様をお迎えるご準備をされるのがよろしいのではないでしょうか。

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正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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