霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

自宅で供養「ミニ骨壷」

2012年12月22日

自宅に遺骨を安置して、いつも身近で故人を偲ぶ「手元供養」と呼ばれる供養の形がじわりじわりと広がりを見せています。

そう聞くと、「もうお墓は必要ないのでは?」と思う人も多いのですが、実際に手元供養をしている人のほとんどは、お墓は別にあり(家のお墓や永代供養墓など)遺骨の大部分はお墓に埋葬していて、一部だけを手元に残すケースが多いようです。
(いわゆる分骨ですね。)


きちんとお墓があるにもかかわらず、お骨を手元に残しておく目的としては、いつでも故人との絆を感じたいとか、お墓が遠方にあって墓参りが頻繁にできないなどの理由があるようです。


昔からこのように分骨を持っておくことはありました。ただ、最近の変化として感じるのは、これまでは分骨は隠すわけではないけれどそっとひそやかに仏壇の引き出しの奥にしまっておくような雰囲気でしたが、最近は堂々とリビングなどに置いても違和感がないようなデザインのものが増えていることです。


優れた製品デザインなどを表彰する「グットデザイン賞」(主催:日本デザイン振興会)を受賞したミニ骨壷なんてものも販売されています。


自宅でお骨を供養する・しないは、それぞれの価値観ですが、供養の選択肢が広がることは歓迎すべきことであるのは間違いないですね。

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2012年度グットデザイン賞受賞のミニ骨壷「シンプルモダン」(メモリアルアートの大野屋)

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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