霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

姓の違う家族・親戚も一緒のお墓に入ることはできますか?

2015年09月19日

この記事は2021/10/28に更新しています

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「子供は結婚して姓が変わった娘だけ。お墓は建てられますか?」
「苗字が違ったら、一緒のお墓には入れないですよね?」
「長男である兄は子供がいないため、お墓の継承を渋っています。
 結婚して苗字が変わった私(長女)が継ぐなんておかしいですよね?」

そういったご相談を多くいただきます。

かつては、お墓は長男が継承するのが一般的でしたが、これは決まりではありません。
女性でも、次男以降の男性でも、お墓を継ぐことが出来ます。

実際どの範囲まで一緒に入れるのかというと、これは霊園によって異なります。
霊園の使用規則内で、納骨できるのは「お墓の名義人(使用者)から見て何親等以内」と範囲を指定しています。

公園墓地などは「6親等内の血族または3親等内の姻族」としているところも多く、かなり広い範囲の親戚まで一緒に入ることができます。
ただし寺院墓地の場合には、事前にご住職に相談が必要です。

また、姓の違う家族や親戚も1つのお墓に入ることも可能です。
姓の異なる親族を1つのお墓に一緒に埋葬する墓地のことを「両家墓」と言います。
後継者の問題などで、実家のお墓を一つにして守っていく、というのも一つの方法です。

両家墓にする場合には、公営墓地、公園墓地、寺院墓地でそれぞれ確認すべき事柄が異なりますので、まずは使用規約を確認し、わからない場合は管理事務所などに確認を取りましょう。
特に寺院墓地の場合は、宗派が違うなどの問題が出てくる場合がありますので、両家の宗旨・宗派を確認しましょう。
石碑や花立などの付属品に両家の名前や家紋を入れたり、家名を彫刻せず、家族の好きな言葉(「ありがとう」「和」「絆」など)を彫刻するケースも多く見られます。
すでに家名入りの墓石が建っている場合にも、石碑を交換したり、彫刻部分を削り直して新しい彫刻を入れることも出来ます。

お墓の継承に関しては、まずはご家族・ご親族の意向と固めることが大事かと思います。
その上で使用規約を確認し、できることできないことを確認するとよいでしょう。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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