霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

「墓地を買う」とは?

2015年12月19日
ある日、突然見知らぬ人物から電話が掛かり    
 
「あなたはお墓を売る権利を持っています。」     
「あなたの代わりに、私がお墓を売るので、名義だけ貸してほしい」     

などと、お墓の権利の売買をめぐり、名義の貸し借りを電話で持ちかけられ、詐欺被害にあったケースがニュースになっていました。     

通常「お墓を買う」といいますが、墓地の場合は、一般の土地のように墓地となる土地の「所有権」を買い取ることはできません。      

お墓の場合の『買う』とは『墓地を永久に使用する権利を得る』ことを意味します。     
この使用権は代々子孫に受け継ぐ(墓所使用権の承継)ことはできますが、勝手に第三者に譲ったり、転売することはできません。     

墓地として代々使用する権利を「永代使用権」といい、その権利を取得するために支払う費用を「永代使用料」といいます。      

永代使用料を支払って使用権を取得すれば、永代にわたってその墓地を使用することができますが、なんらかの理由でお墓が不要になり、契約を解除して墓地を手放す場合、基本的に支払った永代使用料はほとんど戻ってきません。たとえ数年しか使っていなくても事情は同じです。     

こういった被害に遭わないためにも「墓地」について知っておくことが大切ですね。

  
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もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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