霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お盆が近づいてきました

2016年05月28日

今年もお盆が近づいてきました。

日頃はそれほど熱心にお寺やお墓に行くことの無い方でも、お盆には多くの方が迎えと送りのお墓参りをされますね。

「お盆」は仏教行事であると同時に、日本古来の習慣が合わさったものなので多くの方に広く親しまれているのだと思います。

 

今回はそうした盆飾りのお話しを少し・・。

広告やネットにある立派なお盆飾りは、もちろん正しいのですが。

ただ現代の住居環境では、多くの方が大きな盆棚を作る事が難しいのではと思います。

一般的な盆棚は、全てのお位牌を仏壇から移し、竹で四隅を囲い縄を張って素麺など下げ、供物膳と蓮の葉に水の子を備えます。ホウズキやミソハギを供えて、迎えの牛と送りの馬を用意します。

それでは、そんなに大きな盆棚を作れない時はどうすればいいでしょうか?

例えば、経机か小さなテーブルまたは台等をお仏壇やお写真の前に置いて、その上にマコモを敷きます。マコモと蓮の葉とおがらは、牛馬とセットになって仏具店やスーパー等でも売られてますので、お求めになっておかれると良いでしょう。

そしてそこに香炉などの仏具を仏壇から移します。お位牌もできれば移します。

 

思えばホウズキやミソハギや蓮の葉や、キュウリやナスの馬や牛も、昔はどの家でも簡単に手に入った物ばかりです。

家や田の畔道や池等に幾らでもあったものなので、お盆の時に使われたのです。

庶民にお金が無かった時代にそれでも久しぶりに帰ってこられる仏様への、精一杯のおもてなしだったのでしょう。

お盆の迎え方や飾りつけは地域の習慣によって本当に様々です。またそれぞれのお家の状況も異なりますので、その上で形式もありますが何よりもお気持ちが大切だと思います。

マンション等でいままで中々お盆飾りができなかった方も、今年は自分なりのお盆飾りを用意されてみたらいかがでしょうか。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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