霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

秋深し、身近な街路樹について

2016年11月12日

この記事は2022/09/08に更新しています

秋深し。街路樹も色づきはじめ、季節を感じさせてくれます。

そんな街路樹ですが歴史は古く、奈良の平城京でも植えられていたという事です。

よく知られているのは江戸時代の五街道ですね。例えば日光街道では平地に松の木が、高地には杉の木が植えられました。

明治には銀座の柳が有名になり、大正~昭和にはスズカケノキ(プラタナス)も人気があった様です。流行歌でもよく唄われましたね。

その後ケヤキやイチョウも多くなり、特に東京オリンピックでは道路整備に合わせて多くの街路樹が植えられたと聞きます。

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そしてその頃から公害が問題となり、街路樹も排気ガス等に強い事が求められる様になりました。

例えば住宅公団の団地などではよくキョウチクトウが植えられていましたが、一年中緑があり花も綺麗で、何より排気ガスに強い事が喜ばれたのですね。

ところが子供がその葉を食べる事件が起こり、葉に毒がある事が問題となりました。伐採する所もあったようです。

植物の多くは大切な葉を食べられない様に、ある種の毒を持っています。その為、暫くして伐採は終わった様ですが。

伐採といえばイチョウもその銀杏の匂いが嫌われて、雌株の大木が切られてしまった事もありました。

80年代の再開発では企業が開発テーマに沿って様々な街路樹を選び、中でも西洋ハナミズキが人気を得ましたね。

夏の暑さや冬の北風から守ってくれて、目にも優しい街路樹ですが、其々に時代の流行もあり歴史があるのですね。

草木をみて四季の移ろいを感じ、癒されそして励まされる方も多いかと思います。

その為でしょうか、多くの霊園でも植栽が綺麗に手入れされていて、本当に癒されますね。

以前は其々の家の墓域にも木々が植えられている事が多かったのですが、枯葉を落とし根も張り出してその手入れが大変な為に、最近はコンクリや石張りにする方も多いようです。

そうした工事については石材店が提案もしてくれるので、お悩みの方は一度相談してみたらいかがでしょうか。
もしお付き合いのある石材店がない方は、私どもでもご紹介しておりますので、こちらからお気軽にお問い合わせください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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