霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お盆休みとは?

2017年08月05日

先日、美術館で「地獄絵ワンダーランド」なる展覧会を見てきました。
お盆時期、祖父母宅やお寺に行くと地獄絵の掛け軸が掛けられているのを見て
子供心に、絶対に悪いことはしない、嘘はつかないと固く誓ったことを懐かしく思い出しました(*^^)

お盆やお正月の16日は「地獄の釜の蓋も開く」といわれ、鬼たちも仕事を休むのだから私たちも仕事を休みましょうという意味で使われるようです。

現代ではお盆休みは7連休・8連休という会社も珍しくない時代ですが、昔は商家の奉公人や職人はそれこそ年中無休、良くても月に一度程度しか休めませんでしたから、お正月と盆の「薮入り(やぶいり)」だけは主人の許しをもらって実家に帰ることができたものでした。

そんな時代ですから、あの世でも、地獄の釜の番人である鬼たちにも、閻魔大王からの特別休暇が出て、地獄に閉じ込められた人たちもこの世に戻ってこられたのかもしれませんね。

ご先祖様たちは年に1度の里帰りの為に、あの世からの長~い道のりを馬や牛の背に揺られて、懐かしい我が家を目指して戻ってこられたのですね。

地域のよっては、朔日盆(ついたちぼん)や七日盆(なのかぼん)など、1日や7日を境にお墓や道の掃除をしたり、家の庭先や村の広場等に高灯篭をたててお迎えする慣習が今でも各残っているようです。
ご先祖様たちが夜道で迷わないようにと、もともとは祖先に対する優しい心遣いの風習だったのですね。帰省してお盆を迎えることは、ご先祖様だけでなく、遠くに住む息子や孫たちの帰省を心待ちにしている親たちへの孝行にもなりますから、まさに一石二鳥というもの。

お盆休みを利用して久しぶりの故郷で懐かしい方々にお会いするのを楽しみにしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか(^^♪
お盆のQ&Aもぜひご覧くださいね。

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もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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