霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

こういう場合...喪中になる?ならない?

2019年10月19日

10月も半ば過ぎ、鮮やかに色づく街中の草花や木々に深まる秋を感じますね。
例年この時期から多くなるのが、喪中についてのご相談です。
冠婚葬祭のしきたりは、現代では多くが簡素化されてきているようですが、
「喪中」はマナーを問われるしきたりですので、基本は心得ておいたほうがいいでしょう。

ご家族や親戚が亡くなったとき、一定期間、喪に服して身を慎むことを「喪中」といいます。
その期間は、「忌」と「服」に分かれています。
「忌」・・・日常の行為を慎んで身を清める期間(忌中)
「服」・・・喪服を着て身を慎み、その期間の慶事を慎むこととされています。(喪中)

明治時代から昭和初期にかけては忌中と喪中の期間が細かく定められていましたが、現代ではこうした法令(太政官布告「忌服令」昭和22年に廃止)は全て廃止されていますので、「忌中」「喪中」に明確な範囲や期間が決まっているわけではありません。
とはいえ何も基準になる規定がないとのことで、現代でも喪の期間の基準として、この太政官布告が喪中の一つの目安に使われているようです。

◇喪中期間mochu2.jpg

上記に挙げた喪中期間はあくまでも「目安」です。
父母が亡くなった場合は、四十九日までが忌中、十三か月までを喪中とするのが一般的ですが、これにこだわらず、例えば同居していた祖父母や非常に親しい関係の親戚で新年を祝う気持ちになれないというような場合には喪中とすることもありますし、逆におじ・おば等、少し遠い親戚で別居していたような場合には、喪中期間内でも喪中としない場合もあります。

喪中の期間は亡くなった方との関係の深さにより異なります。
関係性によって一律で判断するのではなく、個人的なつき合いの深さも含めて判断するのがよいですね。

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正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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