霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

【喪中】節分や桃の節句の過ごし方

2020年02月08日

立春は過ぎましたが、春はまだまだ先のようですね。
先日いただいたご相談に、「喪中の時は、家で節分の豆まきはしてはいけませんか?」とか、「喪中の時は、3月の桃の節句や5月の端午(たんご)の節句をしてはいけませんか?」というお話がありました。

節分の豆まきは、立春を迎え新たな年の始まりに邪気を祓い清めるという意味の行事です。
その事から考えますと、故人を悼み供養の為の喪中期間でも豆まきを行っても宜しいのではないでしょうか。
ただ七七日忌法要や五十日祭が済んで忌が明けてからの方が宜しいかもしれません。忌中の間は故人を悼むお気持で一杯の為、節分の豆まきなどを行う気持ちになれないと思うからです。
地域によって特別な習慣もありますので、心配な場合は地元の方や寺院神社などに確認されるとよいですね。mamemaki.jpg

また桃の節句や端午の節句は、季節の変わり目の日を五節句(1月7日・3月3日・5月5日・7月7日・9月9日)として、古代より自然へ感謝し御供えをして五穀豊穣を祈った大切な日でした。そしてさらに無病息災を願ったり子供の成長を祈り祝う日にもなりました。三千年以上前に中国で生まれ、その後日本に伝わった習慣です。
奇数日なのは中国の陰陽五行説の、奇数は陽、偶数は陰という考えからきていて、奇数は縁起が良い日だからです。その本来の意味を考えれば、こちらも喪中期間に行っても構わないと考えられます。

しかしながら、日本では節句の行事の中に御祝いの意味合いも含まれるようになっている為、喪中の間は余り派手に賑やかに行う事は控えた方が宜しいかも知れません。
また忌中の間はやはり控えて、特別に少し日にちをずらして行う事もいいのではないでしょうか?
特に、桃の節句や端午の節句は家族中心に親しい人で行う事が多いので、関係者の了承があれば別の日に行う事も一つの方法と思います。
可愛いお子さんやお孫さんの健やかな成長に感謝し、将来を祈ることは、家族は勿論のこと故人にとっても一番大切な事だと思います。kabuto.jpg

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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