霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お焼香の作法

2020年10月10日

葬儀に参列したさい、お焼香の作法がわからず「どうしたらいいの?」と戸惑った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は基本的な仏教式のお焼香の仕方、神式の玉串奉奠(たまぐしほうてん)、キリスト教の献花についての作法です。

◇仏式
仏式の葬儀では、一般的に抹香(まっこう)による焼香が行われます。
 (1)正面を向いて一礼後、喪主席に一礼して焼香台に進みます。
 (2)ご本尊・遺影に向かって一礼
 (3)右手の親指、人差し指、中指で抹香を少量つまみ、軽く頭を下げた位置の高さでおしいただく。※浄土真宗の場合にはおしいただきません。
 (4)抹香を静かに香炉に落とします。回数は宗派によって異なります。
 (5)合掌し、数歩下がって正面、喪主席に一礼します。

※地域や寺院によって違いがあります。また参列者が多い場合、状況に合わせて葬儀社から指示があることもあります。

◇神式
神式のお葬式では、仏式の焼香の代わりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われます。
玉串とは榊(さかき)に紙垂れをつけた榊の枝のことです。
 (1)玉串の根元を右手で包むように持ち、枝先の下側を左手で支える
 (2)玉串を胸の高さまで持ち上げ、右手(根元)を手前に引いて玉串を縦にする
 (3)左手を根元に、右手を枝先に持ちかえる
 (4)時計回りに回転させ、根元が祭壇のほうに向かうようにおく
 (5)深く二礼、音を立てずに二拍手、一礼。
 ※この際の拍手は音を立てないよう〔しのび手〕にします。
 (6) 二~三歩下がり神官、遺族に一礼します。

◇キリスト教式
キリスト教式の場合、献花を行うのが一般的です。
 (1)花の部分が右に来るよう受け取り、右手は花を下から持ち、左手は根元のほうを持つ
 (2)祭壇前で遺影に向かって一礼。花が自分の方に向くように時計回り(右回り)に回し献花台に置く
 (3)軽く一礼して黙祷。数歩下がり、神父または牧師、遺族に一礼します。

葬儀は最後のお別れの儀式ですから、きちんとしたマナーを心得ておきたいものですね。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ