霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

おひとりさまのお墓探し

2021年02月06日

生涯未婚率が2030年には男性が29.5%、女性が22.5%になると言われており、結婚せず生涯を過ごす「おひとりさま」が年々増えてきています。そこで問題になってくるのは「ひとりで亡くなったら、その後はどうなってしまうのか」ということです。何もせずに亡くなってしまった場合、親戚などがいなければ各自治体が管理する無縁塚に埋葬されます。考え方の問題かもしれませんが、ご自身が最後にお眠りになる場所ですから、納得のいく場所で安心して眠りたい。もし何かがあってからでは遅いですから出来るだけ早めにお墓について考えることが大切だと思います。

おひとりさまのお墓探しでまず重要なのは、「永代供養制度」が付いているかどうかです。永代供養制度とは『永代にわたり、親戚に代わって、霊園やお寺が供養してくださる』ということ。跡継ぎがいなくても安心してお眠りいただけます。他の方と一緒に納骨される合祀型と、個別に遺骨を納骨する個別型に加え、最近ではお友達や趣味の仲間と共に納骨できるお墓も増えてきていますので、コロナがおさまったらお友達を誘ってお散歩がてら様々な霊園見学に行くのも楽しいのではないでしょうか。

ただ、最後に大きな問題が一つ。
せっかくお墓は購入したものの、親戚などがいなかった場合、またお友達や仲間とお墓は購入したが、自分が最後になってしまった場合、誰が自分をお墓に埋葬してくれるかということです。せっかくお墓を購入しても、誰かが納骨してくれないと希望のお墓で眠ることができません。
そんな時は法律のプロと埋葬の手続きについて「死後事務委任契約」を結んでおく方法もありますが、最近では自治体が地域住民向けに「おひとりさま」への終活支援を始めたことや、民間企業も新たに参入するところも出てきています。大切な自分の最後ですから後悔のないようにしたいものですね。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ