霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

~七七日忌法要について、少し。

2021年03月27日

各地で桜の花も咲き始め、大分暖かくなりましたね。
いかがお過ごしですか。
まだ大人数で花見はできませんが、一人静かに夜桜でも楽しみたいと思います。

さて先日、「七七日忌法要(しじゅうくにちほうよう)」とはどういう行事ですか。納骨をする日ですか?」というご相談がありました。
本来七七日忌法要の日に納骨を行うという決まりはなく、いつ納骨しても宜しいのですが。実際は葬儀後に家族親族が何度も集まる事が大変なので、七七日忌法要の日に一緒に納骨を行う事が多いですね。
そして「七七日忌法要」の意味ですが・・・、
仏式の場合(浄土真宗以外の宗派では)、ご葬儀が終わっても故人はまだ成仏せずに旅(冥土の旅)をされています。
そのため七七日忌法要まで、故人が無事に成仏出来る様に毎日家族はお線香をあげて祈り続けます。
亡くなられて7日目に初七日、その後7日ごとに二七日(ふたなのか・ふたなぬか)、三七日(みなのか・みなぬか)、四七日(よなのか・よなぬか)~と忌日法要が続き、五七日忌法要(35日目、いつなのか・いつなぬか)ではあの閻魔(えんま)様の裁判があり、極楽か地獄か?故人の行き先が決まるとも言われますね。
またこうした忌日法要では~追善供養のお塔婆~を供えて、故人が生前に積んだ「善行」を更に追加して積む事により、閻魔様の評価が良くなるようにと願います。
そしてようやく七七日忌法要(49日目)を迎え、故人が無事に成仏し極楽へ行ける~という教えです。
そういう訳で七七日忌法要は、葬儀後の7日ごとに行われる7回の忌日法要の中でも、特に重要な法要とも言えます。
今では七七日忌以外の忌日法要は葬儀の日に繰り上げて行い、葬儀後に家族親族が集まるのは七七日忌法要だけという事も多くなっています。
そのため同じ日に納骨も行うようになったと思われます。

その後は百か日法要(卒哭忌・そっこくき)もありますが、最近は行われない事も多い様ですね。卒哭忌とは文字の通り、「故人の為にも、この日を区切りとしてもう哭く(泣く)のはやめましょう。」という意味の法要という事です。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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