霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

ご家族に負担をかけない最後のために

2021年05月15日

コロナ禍でいつ誰に何があってもおかしくない緊急事態の中に私たちはいます。万が一に備え、エンディングノート(終活ノート)を書いていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。自分が亡くなった際、葬儀はどのように執り行うのか、連絡して欲しい相手は誰なのかなど、葬儀について細かく書かれる方は多いですが、意外と見落としがちなのが、お墓についての記載です。お墓が遠方でなかなかお墓参りに行けなかった場合、残されたご家族がお墓のあるお寺や霊園の名称や連絡先をご存じないケースがあります。
実際、私どももしもドットネット事務局でも「納骨をしたいが、お墓の場所がわからない。お寺や霊園の連絡先がわからない」とお問合せをいただくことがあります。私どもでご紹介しているお寺や霊園でしたら連絡先をお伝えできますが、残念なことにお寺や霊園名がわからない場合ですとお調べすることが出来ません。親戚の方などに聞いていただくことは可能ですかとお話ししますが、ご親戚関係が疎遠な場合ですと難しいこともあるようです。

また相続の問題で「お墓を購入した際の金額を知りたい」というケースもあると聞きます。お墓を購入した際の契約書類などがあれば、金額もわかりますし、お寺や霊園の連絡先の記載もあるでしょうから、残されたご家族が困ることはないでしょう。エンディングノートに契約書の保管場所を記載しておく、また最近では契約書などをファイリングできるタイプのエンディングノートも販売されておりますので、そういったものをご活用するのもお勧めです。もしお寺にお墓がある場合は、ご家族がお布施を包む際に困らないよう、今まで回忌法要やお盆、お彼岸などお納めしてきたお布施の金額を記載しておくことも忘れずにされたほうがよろしいと思います。エンディングノートはあなたが生きた記録でもあり、残されたご家族への最後のプレゼントでもあります。大切なご家族が困らないよう、今できる準備をステイホーム中に行うのはいかがでしょうか。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ