霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

都立霊園に生前申込みをお考えの方へ

2021年06月12日

昨今はお元気なうちに終の棲家となるお墓探しをする方が増えており、都立霊園へのお問合せも増えております。
東京都が母体であることへの安心感、公営という言葉が持つ金額が手ごろなのではないかというイメージもあり、都立を希望される方も多いのではないでしょうか。

先週お伝えした通り、都立霊園の申込条件は区分ごとに決められており、基本的には埋葬する遺骨を持っている方が優先されています。
しかし、子供や身寄りがおらず、自分が万が一の時のために、生前申し込みをしたい、という希望は多いのも現状。
そういった要望をかなえる都立霊園での「生前申し込みができる区分」をご紹介します。


令和3年の募集で生前申込ができるのは以下の3か所です。

1)都立八柱霊園 合葬埋葬施設(申込区分6、7)
2)都立小平霊園 合葬埋葬施設(申込区分6、7)
3)都立多磨霊園 樹林型埋葬施設(申込区分9、10)

※カッコ内の申し込み区分は令和3年度の募集概要に記載されている区分です
都立霊園公式サイト「TOKYO霊園さんぽ」
https://www.tokyo-park.or.jp/reien/use/new_user/request.htmlにて詳細をご確認ください。


共通することとしては「個別埋葬」ではなく「合同埋葬」であること。
「合祀(ごうし)」や「合葬(がっそう)」などと言われることがありますが、「合わせて祀る(まつる)」「合わせて埋葬する」という意味の言葉で、どちらも同じく、ほかの人の遺骨と一緒に埋葬する方法です。

都立霊園ではこの合葬施設、樹林型の場合、埋葬の立会はできません。また、収めた遺骨をのちに取り出すことはできません。
ただし、八柱、小平の合葬埋葬施設の「一定期間度共同埋葬」の区分を選んだ場合、使用許可日から20年間は個別に保管されますので、20年の間は遺骨を受け取り別の墓所に移動させることができます。
注意すべきは「使用許可日から20年」というところです。使用者が生前に申し込みをした場合でも20年のカウントダウンは進んでいきます。極端な例を挙げると、当選後20年たってから亡くなった場合、個別保管期間は0となり、最初から共同埋葬になります。

生前のお申込みでもう一つ気を付けたいのは申込者、使用者の居住地です。
1体用の場合は申込者が埋蔵予定者であること、2体、3体用の場合、埋葬予定者が夫婦、親子、兄弟といった続柄であることが必須となり、いずれも、埋葬予定者が都内に3年以上継続しての居住(八柱霊園の場合は千葉県松戸市に3年以上継続しての居住)しているあることが条件となります。
例えば申込者が都内にする子供で、地方に住んでいる両親と合わせて3体用に申し込むのは「できない」ということになります。

区分によって申し込み条件、使用方法が細かく違うため、申し込み後に「思っていたのと違った!」とならないためにも内容もしっかり理解したうえでのお申し込みが必要かと思います。

都立に比べると民間霊園は条件が易しく、申込しやすい利点があります。まずはご自身の希望にあった霊園の資料などを集めて、比較検討されることをお勧めいたします。

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高浜 加代子

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

高浜 加代子