霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

新盆の準備

2021年07月03日

この記事は2022/06/29に更新しています

新盆(にいぼん)とは人の死後、四十九日の忌明けを過ぎてから初めて迎えるお盆の事をいいます。
そのため、四十九日以内にお盆が来る場合は、翌年が新盆となります。

初盆(はつぼん)、新盆(しんぼん)などとも呼ばれます。

お盆の時期や準備するものに関しては地域によって異なることも多いため、一般的な例で、新盆の準備をご説明します。

新盆を迎える家が準備することとしては、お寺様に棚経を上げていただくための手配、白紋天の準備などがあります。

通常のお盆の場合、盆提灯を並べますが、新盆の場合は盆提灯のほかに白紋天と呼ばれる白提灯軒先に吊り下げます。
故人様が灯りを目印に帰ってくると言われているためです。
白提灯は一度きりしか使いませんのでお盆が終わったらお寺で供養してもらうか、送り火で燃やします

棚経に関しては早めにお寺に相談しましょう。
お盆時期は僧侶も忙しいため希望の日程で来ていただけない場合もあります。
お檀家様が多いお寺ではお盆時期に各家を回りきらないために、お盆前に、というところもあるようです。その場合は棚経に合わせてお盆の設えをするといいでしょう。

新盆には御仏前を持ってお参りに来てくださる方が多いので、菓子折りなどの返礼品を用意しておいてもいいでしょう。

新盆を迎える親戚がいる場合の準備としては、昔から絵柄の入った提灯を贈り風習がありますが、住宅事情で盆提灯を飾ることが難しいお宅も多いはず。最近では卓上に置けるものや小さなもの、さまざまな種類が販売されているので、検討してみてはいかがでしょうか。

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コロナ渦でなかなかご自宅まで伺うのは...とお考えの方も多いかと思います。
その場合はお悔やみのお手紙と共に、御仏前にお供えするお線香やお菓子などのお供物や現金をお送りするとよろしいかと思います。

新盆は、招く側も招かれる側も、どうしたらいいのか悩まれる方が多いですが、大切なのは形式ではなく故人を供養する気持ちです。
故人や先祖を思う気持ちを大切になさってください。

新盆(初盆)の服装について
新盆の準備とお参り

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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