霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

その墓じまい、ちょっと待った!

2021年08月28日

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最近では、お子様など後継者がいても「子供に迷惑をかけたくないから」と墓じまいを検討する方が増えています。確かにお墓を維持していくには、年間の管理費や、お寺であればお布施などの費用もかかってまいります。いつかお墓じまいをしなくてはいけない時がくるのであれば自分たちの代で墓じまいを行い、少しでもお子様への負担を減らしてあげたい。そう思う親御様のお気持ち、よくわかります。

ですが、お墓じまいを実行する前に、お子様とお墓についてお話はされましたでしょうか?
果たして、お子様にお墓を残すことは、本当にお子様にとって「迷惑」なことなのでしょうか。

まずお墓は祭祀財産ですから、お子様に譲渡する際、相続税はかかりません。
お子様の為にお墓を購入する費用として現金を残す場合は相続税が発生しますし、お子様が新しくお墓を建てるとなると、費用がイチから掛かります。お墓をそのまま継いでもらえば費用はほぼかかりませんので、お子様にとっても費用の負担が少ないのは大きなメリットです。

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仮にお子様が「お墓を継ぐのが嫌だ」とおっしゃった場合でも、お墓を継ぐ権利があるのはお子様だけとは限りません。霊園により規則はそれぞれですが、ご親戚に継いでもらうという方法もあります。公立霊園はお決まりが厳しいですが、民間霊園ですと私が知っているとある霊園は6親等までなら継ぐことが出来るそうです。6親等と言われてもわかりづらいと思いますが例えば「あなたから見た従妹の孫」がその一つです。
いかがでしょう。かなり遠い親戚でも霊園によってはお墓を継いでもらうことが出来るのです。

やむを得ない事情でお墓じまいをすることは仕方がありませんが、まずはお子様ときちんとお墓について話をしてみる。その際、年間にかかる費用や、墓石に関する問い合わせ先、お寺とやり取りなど、お墓にまつわることはきちんとお話しておきましょう。
そのうえで、お子様がお嫌というのであれば、ご親戚に相談してみる。
お墓は先祖代々大切にされてきたものですから、可能であれば、これからも大切にしていきたいですよね。

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高浜 加代子

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

高浜 加代子