霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

弔い上げの時期について

2022年01月22日

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大寒も過ぎ、寒さもますます厳しくなりました。
皆様、お体には十分気をつけて下さい。
さて今回は、ご相談の多い「弔い上げの時期」についてお話ししたいと思います。
一般的に、没後の年忌供養は三回忌法要から七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌の法要まで執り行い、三十三回忌法要を節目として「弔い上げ」とすることが多いですね。
弔い上げの後、故人は「ご先祖様」となりますので、以後個々の法要は行わずにお盆やお彼岸などの「先祖供養」の行事でご供養することになります。
元々、年忌供養は中国から伝わった行事であり当初は三回忌と七回忌法要しかなかったのですが、日本に伝わってから十三・十七・二十三・・・と増えていったようです。
ところが最近は三十三回忌法要を迎える前に、弔い上げをされる方が多くなっているように思われます。
ご相談の中にも、「兄弟や親戚も皆高齢となり法要にも集まれなくなりました。今回の二十三回忌法要で弔い上げにしたいと思うのですが、いいでしょうか」といったお話があります。
思えば、核家族や少子化に加え高齢化社会となった現代では、仕方のないことかも知れません。
またこの2年間はコロナウイルス禍によって、ますます親族が集まれない状況が続いています。
年忌法要も、延期したり中止としたり、なんとか行えたとしても数人だけの少人数で行う事が多くなりました。

こうした事もあり現代では弔い上げの時期はそれぞれのご事情によって様々となりましたが、たとえ故人の年忌法要を行わなくなってもその後は「ご先祖様」として毎年お盆やお彼岸にご供養できるのですから寂しい事はないと思います。
そしてもし家族親族が集まれなくても、其々がひとり供養のために祈る事でも、十分故人もご先祖様も喜んでくれると思うのです。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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