霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お盆も、もうすぐですね

2022年06月18日

6月も半ばを過ぎて、今年もお盆が近づいてきました。
8月、地域によっては7月ですね。
菩提寺がある方は、お寺様が家に来られてお経(棚経)をあげて下さったり、ご本堂では
施餓鬼法要(せがきほうよう)が行われたりします。
またお付き合いのあるお寺がない方もお墓参りをしたり、自宅に「盆棚(ぼんだな)」を飾って過ごされる方も多いですね。

「盆棚」とはお盆の間、故人やご先祖様があの世から帰ってこられてすごしていただく
場所です。
今回は盆棚の準備についてお話します。
はじめに板や机を使って2~3段の棚を作ります。1段でも構いません。
そしてその四隅に竹を立てて縄を張り素麺などを吊り下げます。
棚にはマコモのゴザを敷き供物膳を供え、蓮の葉には水の子を供えます。
ホウズキやミソハギなどを飾り、迎えの馬と送りの牛を用意します。
そうしてお仏壇からお位牌を盆棚に移します。
水の子とは野菜を四角く切って水に浸したもの、また馬はキュウリで牛はナスで作ります。
また地域によって盆棚の飾りやお供物は異なります。

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ただ現代では、中々そうした盆棚を準備できない方も多いと思います。
その場合は経机か小さなテーブル等をお仏壇やお写真の前に置いて、その上にマコモのゴザを敷きます。マコモの小さなゴザと蓮の葉と牛馬はセットで、この時期には仏具店や量販店などで販売していますので、お求めになっておかれると良いでしょう。
また新盆の方は、「白紋天」という白い提灯を玄関の軒先に吊るします。
あの世から初めて帰ってくる故人が、道に迷わないようにとの目印とも云われています。
地域にもよりますが、13日が迎え盆で15日(または16日)が送り盆ですね。
玄関先や庭でオガラを焚いて、お迎えの日には迎え火として、お送りの日には送り火とします。

お盆は、年に一度、故人やご先祖様が自宅に帰ってきてくれる大切な行事です。
その3~4日の間、家でゆっくりとすごしていただく為に色々とお供えをしたり、お線香をあげて供養を致します。
そして集まった家族・親族で故人を偲び、色々な話をしてすごします。
お盆とは~故人やご先祖様と会える、話が出来る~そうした素敵な行事です。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ