霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

災害でお墓が壊れてしまったら

2022年07月23日

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地震大国と言われる日本ですが、最近では今の時期、豪雨による災害が多くなっている気がいたします。

地震や土砂崩れによる倒壊、水害による浸水など、家と同じように、お墓にもそういった災害に巻き込まれる可能があります。
大きな地震の後には、墓石の倒壊がニュースになることもありますね。

自然災害で壊れてしまったお墓を直すための費用は誰が負担するのか、気になるところだと思います。
壊れてしまったお墓の修繕は「所有者」の負担となります。
年間の管理費などを支払っているのに、霊園は何もしてくれないの?と思われるかもしれませんが、考え方としてはマンションの管理者と所有者の状況と同じです。
管理者側はあくまで、共用部分の修繕や、ほかの参拝者の方に危険が及ばないように、保全措置を行なうにとどまります。
そのため墓石の部分に関しては、それぞれのお墓の所有者が修繕する必要があります。
被害の大きさや修繕する内容によって費用が異なりますが、数十万~100万円台の費用がかかる場合があります。状況によっては、お墓を建て直すことになる場合もあり、建墓したとき以上に費用が掛かることもあるようです。
これは寺院墓地、公営霊園、民間霊園、いずれも同じです。


例えば同じ災害にあったのがご自宅だとすると、火災保険に加入していれば、保険が適用になることもあります。
地震での家屋倒壊のニュースなどを見て、火災保険の内容を見直した方も多いのではないでしょうか。

それではお墓は火災保険の対象になるのでしょうか。
答えは、残念ながら一般的な火災保険(地震保険)にはお墓に関する補償はありません。

そのため最近では予測ができない自然災害に備えて、「お墓の保険」を提供する会社が増えてきました。
費用がすべて賄えるかどうかは保険の内容次第となります。

もし自然災害に関してご不安がある方は、お墓の保険を検討されてみてはいかがでしょうか。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ