霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

世界の葬送事情

2022年09月24日

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エリザベス女王が亡くなり、国葬のことが大きなニュースとなりました。
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エリザベス女王の棺は、ウィンザー城内の礼拝堂内の一角にある「国王ジョージ6世記念礼拝堂」に納められ、フィリップ殿下の隣で眠ることになります。

イングリッシュオーク製で、鉛の内張りが施されている棺に完全密閉された状態で納められ、礼拝堂に安置されます。
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このニュースを見ていて気になったことは、葬送の仕方です。
エリザベス女王は火葬でも土葬でもないのですね。
現代の日本では亡くなったあとは火葬し、お墓や納骨堂に納める、というのが一般的ですが、国が変われば埋葬方法も変わりますし、宗教上の理由で埋葬方法が決まっているということもあるようです。

欧米では、土葬文化が根強く残っている国もあります。
それには、キリスト教の生死観が深くかかわっており、火葬して肉体が亡くなってしまうと、最後の審判ができないという考えがあります。
そのため、今でも伝統的なカトリックでは土葬が一般的であると言われております。

またイスラム教の教えでは、死は生の終焉ではなく、現世の行いがそのまま反映された来世があり、アッラーの審判の日に再び甦ると信じられています。
復活するためには肉体が必要なため、火葬を行わず、土葬を行なうとされています。


日本では法律上、土葬をすることは可能です。
ただ、自治体の条例によって、土葬自体を禁止している地域はありますし、土葬の場合は、特別な許可を受ける必要があるため、火葬が一般的であるのはそこに理由がありそうです。

世界にはさまざまは葬送の方法があります。
日本では決して見ることがない水葬や鳥葬なども、他国では当たり前に行なわれています。
いずれもそれぞれの風土や宗教の影響が大きいようです。

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高浜 加代子

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

高浜 加代子