霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お墓のかたち

2023年04月29日

今日は墓石の形について簡単に説明していきたいと思います。
墓石の形には大きくわけて3つの方があります。

■和型

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皆さんが昔から見てきたお墓は「和型」と呼ばれるもので、これが現在でも主流の形です。
この「和型」のお墓は棹石(さおいし)、上台・中台、下台(芝台)から構成されています。
棹石はお墓の一番上にある縦長の石で「〇〇家之墓」「◯○家先祖代々」など家名を彫るのが一般的です。上台は棹石を支える石で、その下に中台があります。さらに通常は、一番下に下台または芝台と呼ばれる台石が置かれます。この上台・中台、下台の3つで「天(家庭円満)、人(人望・出世)、地(財産維持)」を表すといわれます。
伝統的な形といえば「和型」のお墓です。

■洋型

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時代が進み、洋型と呼ばれる型が誕生しました。
洋型は和型よりも背が低く、安定感があります。和型のお墓と違い、家名部分にイラストを入れたり、好きな文字を彫刻したり、と自由度が高いイメージがあります。
洋型のお墓でも、棹石がまっすぐに切り落とされている形のものを「ストレート型」、正面が途中まで斜めに切り落とされているものを「オルガン型」と呼んでいます。
霊園によっては「墓石は洋型のみ」としているところもあるほど、需要は増えています。

■オリジナル

名前のとおり、和でも洋でもない、オリジナルの墓石です。
これには発注者の要望に沿って作り上げる完全オリジナルのものと、石材店がデザインしているオリジナル墓石の2パターンが存在します。
オリジナルのお墓の場合、石材以外の素材を使うこともあります。
最近ではガラスを使ったお墓を見かけることが増えてきました。ガラス独特の色合いや透け感があり、今までのお墓にはなかった華やかさを感じることができます。
デザイン墓石に関しては、A社が発表しているデザインをB社で使用することはできないので注意が必要です。

お墓を建てる場所によって、建墓できるお墓の条件が異なります。
棹石の正面に彫刻できる文字についての規定がある場合もあります。
建てたいお墓のイメージに合わせた墓所選びも重要になってきます。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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