霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

~もうお盆の季節ですね。

2023年07月01日

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この季節になるとお盆のご相談をよくいただきます。
ご相談の内容で多いのは、準備やお飾りについてですね。
地域によっても異なりますが、お盆に用意する「盆棚」はまず2~3段の台を用意して、その四隅に竹を立て、縄を張って素麺などを吊り下げます。そして真菰(まこも)のゴザを敷き、供物膳を供え、蓮の葉には水の子(小さく切った野菜や洗ったお米を水に浸したもの)を供えます。ホウズキやミソハギなども飾り、迎えの馬と送りの牛を用意します。昔はキュウリとナスで作りましたね。
そうしてお仏壇からお位牌を盆棚の上段中央に移します。一番下の段には香炉やリンやお線香を置きます。
ただ現代では、こうした本格的な盆棚を準備できない方も多いと思います。
その場合は小さなテーブル等をお仏壇やお写真の前に置いて、その上に真菰のゴザを敷きます。真菰のゴザと蓮の葉とオガラはワラで出来た牛馬とセットで、仏具店や量販店などで販売していますので、お求めになると良いでしょう。
このように準備した盆棚が、ご先祖や故人が帰ってこられる場所となります。

また新盆(初盆)の方は、「白紋天(しろもんてん)」という白い提灯を玄関の軒先に吊るします。あの世から初めて帰ってくる故人が、道に迷わないようにとの目印と云われています。
地域にもよりますが、13日が迎え盆で15日(または16日)が送り盆ですね。
東京など首都圏では7月盆が多いですが、全国的には8月盆が多いようです。
そして迎え盆と送り盆の日にはオガラを燃やし、それぞれ迎え火・送り火とします。
盆踊りや精霊流し・灯篭流しを行うところもあり、お盆は日本の夏の大切な風景のひとつになっていますね。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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