霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

喪中はがきを出す・出さないはどうやって決める?

2023年10月07日

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家族が亡くなったとき、喪中はがきを出すことはなんとなくわかっているけど、

自分のケースはどうなの?という問い合わせが多くなるこの時期。

改めて、どういったケースの時に喪中はがきを出したらいいのか確認していきましょう。

1)自分の親、子どもが亡くなった。

この場合は言わずもがな、亡くなった方が自分から1親等になりますので、現在でも喪中期間は1年とすることがほとんどです。

そのためこの場合にはやはり喪中はがきを出すことになりますね。

2)配偶者の親が亡くなった。

さて問題はここです。自分の親ではなく配偶者の親。

配偶者はもちろん1親等になりますので、喪中となります。

そのため配偶者単独で出している年賀状は喪中はがきに変えます。

では夫婦連名で出しているものや、自分の名前だけで出している場合は?

昔はたとえば奥様の親御様が亡くなられた場合、ご主人は喪中としませんでしたので、奥様は喪中はがきを出し、ご主人様は年賀状を出す、ということが一般的でした。

しかし現代では夫婦はともにお暮しですから、奥様が喪中の場合はご主人様も併せて喪中とし、奥様単体、ご主人単体、夫婦連名、それぞれ喪中はがきをお出しすることが多いようです。

その場合、

奥様単独で出される喪中はがきに記載する故人の続柄は「父・母」

ご主人単独で出される喪中はがきに記載する故人の続柄は「岳父・岳母」

連名の場合、ご主人を筆頭にする場合は「岳父・岳母」と記載いたします。

「岳父・岳母」は奥様側のご両親の続柄としてのみ使用するものですので、ご主人様のご両親の場合は「義父・義母」を使用します。

3)自分の祖父母、または配偶者の祖父母が亡くなった。

考え方は2)と同様です。

ただし、祖父母の場合、最近では喪中期間を90日とする方が多いですので、新年を迎えるタイミングが90日を過ぎていれば、喪中はがきではなく、年賀状をお出ししても良いかと思います。

ここでご紹介したのはあくまでも一般的な考え方です。

それぞれのご家族の関係性などによって、例えば祖父母でも喪中期間を1年とすることもあります。

正解は一つではないところが、仏事の難しさでもありますが、それぞれのご関係性にあった、多様性が認められた世界でもある、と言うことができるのかもしれません。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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