霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

喪中でもお歳暮は贈っていい? 知っておきたいマナーと注意点

2025年12月13日

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年末が近づくにつれ、「喪中でもお歳暮を贈ってよいのか」というご質問をいただくことが増えてきました。

お歳暮はお祝い事ではなく、日頃の感謝を伝えるための季節のご挨拶です。
そのため、年賀状とは異なり、喪中であってもマナー違反にはなりません。
ただし、送り方にはいくつか注意点があります。

■ 忌中が明けてから贈る
四十九日までは「忌中」とされ、遺族は心身ともに落ち着かない時期です。
また、死を「穢れ」と捉え、喪中の方からの贈り物を気にされる方もいらっしゃいます。
そのため、お歳暮を贈る際は忌中が明けてからにするのが望ましいでしょう。
お歳暮を送る時期は、一般的に12月上旬から20日頃までが目安です。
忌明けを待つとお歳暮の時期が終わってしまう場合は、時期を少しずらして「寒中見舞い」として贈るのも一つの方法です。
その場合、表書きは「寒中御伺」や「寒中御見舞」とします。


■ かけ紙(のし紙)に注意する
通常のお歳暮では、紅白の水引や熨斗(のし)が付いたかけ紙を使用しますが、紅白の水引や熨斗は慶事用のため、喪中には適していません。
・無地のかけ紙
・白無地の短冊に「御歳暮」と表書きされたもの
を選ぶようにしましょう。


喪中の期間は贈り物を控えるべきか迷ってしまいがちですが、だからこそマナーに十分配慮しながら、日頃の感謝の気持ちを丁寧に伝えたいものです。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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