霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

元旦の初詣の後にお墓参りをしてもいいの?

2025年12月20日

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先日、「元旦の初詣の後にお墓参りをしても問題ありませんか?」というご相談をいただきました。
結論から申し上げると、まったく問題ありません。

地域によっては慣習や考え方に違いがあるため配慮は必要ですが、一般的にはとても素敵なお正月の過ごし方だといえるでしょう。
最近では、「お墓=不祝儀」「お正月のようなおめでたい日にお墓参りは控えるべき」と考える方もいらっしゃるようです。
そのため、年忌法要やお盆、お彼岸だけでなく、普段のお墓参りまでも「悲しいこと」「不幸なこと」と捉えてしまう方も少なくありません。
確かに、ご葬儀やご納骨などは厳粛で悲しみを伴う場面です。
しかし、お墓参りやお盆・お彼岸は、故人やご先祖と心を通わせ、感謝や近況を伝えられる大切な機会でもあります。
古くから「お墓」は、住まい以上に家族や一族を永く見守ってくれる存在とされ、**終の棲家(ついのすみか)**として大切にされてきました。
そうした背景から、新年の始まりであるお正月に、家族や親族がそろってお墓参りをし、
一年の始まりを報告し、新たな誓いを立てる風習も受け継がれてきたのです。
ぜひお正月には、ご家族皆さまでお墓参りに足を運んでみてください。
そして、「お墓参りは不祝儀だけではない」ということを、少しでも多くの方に知っていただければと思います。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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