霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

実は仏教由来? 意外と知られていない5つの言葉

2026年01月31日

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私たちが日常的に使っている言葉の中には、仏教から生まれたものが数多くあります。
今回は、その中でも「まさかこれも?」と感じられる、意外性のある仏教由来の言葉を5つご紹介します。
言葉の背景を知ることで、供養やお墓参りの時間が、少し深いものになるかもしれません。


①もったいない
由来:「もったいない」は仏教で使われた「勿体(もったい)」という言葉が元になっています。「物の本来あるべき姿」や「仏の尊い働き」を指す言葉で、それを粗末にすることを戒める意味がありました。

現代での意味:物を無駄にすることへの惜しさを表す言葉。
仏教の「すべてのものを大切にする」という考え方が、今も自然に息づいています。


② ずるい
由来:実は「ずるい」は、仏教語の「狡(ずる)」「貪(むさぼり)」の考え方と結びついた言葉です。本来は、欲や執着に引きずられた心のあり方を指していました。

現代での意味:不公平・卑怯だと感じたときに使う言葉。
仏教では「自分本位な心への気づき」を促す言葉でもありました。

③いい加減
由来:仏教では「加減」とは、量や状態のちょうどよさを意味します。
修行においても、厳しすぎず緩すぎない「中道」の考え方が重視されていました。

現代での意味:「適当」「無責任」といった否定的な意味で使われがちですが、本来は「ちょうどよい」「ほどよい」という、むしろ肯定的な言葉でした。

④ありがとう
由来:「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」。仏教では「有り難し」とは「めったに起こらない」「存在すること自体が奇跡的」という意味を持ちます。
仏典では、人として生まれ、仏の教えに出会えることは極めて稀だと説かれており、その希少性を表す言葉でした。

現代での意味:感謝を伝える最も身近な言葉。
本来は「当たり前ではないことへの感謝」を表しており、故人への想いとも深くつながります。

⑤縁がある・縁がない
由来:仏教の「縁」は、物事が起こるための条件やつながりを指します。
人との出会いや出来事は、偶然ではなく、さまざまな縁が重なって生じると考えられていました。

現代での意味:人や場所との相性、巡り合わせを表す言葉。
ご先祖や家族とのつながりを考える際にも、自然と心に響く表現です。


何気ない言葉の中に、仏教の教えが息づいています。

日常会話で使う言葉ほど、その背景を意識する機会は少ないものです。
ですが由来を知ると、普段の言葉が少し違って聞こえてくることもあります。

お墓参りや供養の時間にあらためて思い返してみる。
そんな小さな気づきも、心を整えるきっかけになるのではないでしょうか。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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