霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

墓じまいで後悔しないために

2026年02月14日

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― 費用の誤解を解き、納得して進めるためのポイント ―
近年、「墓じまい」という言葉を耳にする機会が増えました。
一方で、
「何百万円もかかるのでは?」「高額な請求をされるのでは?」
といった不安の声をいただくことも少なくありません。
しかし実際には、内容を正しく理解し、事前に確認を行えば、必要以上に心配するものではありません。ここでは、墓じまいで特に気を付けたい点とあわせて、費用に関する誤解を分かりやすく解説します。
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1. まずは親族間の合意形成を
墓じまいは家族全体の問題です。
• なぜ墓じまいをするのか
• ご遺骨はどこへ移すのか
• 費用はどのように負担するのか
を事前に共有し、納得したうえで進めることが大切です。
感情的な問題に発展しやすいテーマだからこそ、丁寧な話し合いが重要です。
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2. 菩提寺・霊園への相談は「報告と感謝」
寺院墓地の場合は、まず住職へ事情を説明します。
「高額な離檀料を請求される」という話を耳にすることがありますが、法律で定められた"離檀料"という費用は存在しません。
寺院へお渡しする金銭は、あくまでこれまでの供養への感謝としての任意の謝礼(お布施)です。
不安がある場合は、事前に率直に相談し、誤解を防ぐことが大切です。
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3. 「墓じまい=何百万円」は本当?
墓じまいに「多額の費用がかかる」というイメージがありますが、これは必ずしも正しくありません。
費用の主な内訳は、
• 墓石の撤去・更地化工事費
• 閉眼供養のお布施
• 新しい供養先の費用
です。
墓石の撤去費用は、墓地の広さや立地によって変わりますが、一般的な区画であれば数十万円程度が目安となるケースが多いのが実情です。
また、改葬先も選択肢によって費用は大きく異なります。
• 合祀墓:比較的費用を抑えられる
• 永代供養墓:個別安置期間によって価格差がある
• 納骨堂:立地や設備により幅がある
例えば東京都のような都市部では価格帯の幅が広く、選択次第で予算を調整することが可能です。
つまり、「墓じまい=必ず高額」というわけではなく、選び方次第で無理のない範囲に収めることができるのです。
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4. 改葬手続きを正しく行なえばトラブルは防げる
墓じまいでは、行政手続き(改葬許可申請)が必要です。
•    改葬許可申請書
•    受入証明書
•    埋葬証明書
を準備し、市区町村で手続きを行います。
手順を踏めば難しいものではありません。石材店や霊園がサポートしてくれるケースも多く、過度に心配する必要はありません。
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5. 大切なのは「金額」より「納得」
費用の話題ばかりが強調されがちですが、本当に大切なのは
•    家族が納得しているか
•    将来の負担が軽減されるか
•    無理のない供養が続けられるか
という視点です。
墓じまいは「お墓をなくすこと」ではなく、今の時代に合った供養の形へ移行する選択ともいえます。
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まとめ:正しい情報が、不安を安心に変える
墓じまいは、
1. 親族の合意
2. 寺院・霊園との丁寧な相談
3. 改葬手続きの実施
4. 費用の事前確認
5. 新しい供養先の比較検討
を順を追って進めれば、決して特別に難しいものではありません。
「高額になるかもしれない」という漠然とした不安は、情報不足から生まれることがほとんどです。
当サイトでは、新しい供養先のご紹介が可能です。
ご家族にとって無理のない、新しい供養の形を見つけるために、ぜひご活用ください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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