霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

「引き出物」・「引き物」の使い分けってあるの?

2017年02月11日

この記事は2021/11/29に更新しています

「引き出物」・「引き物」の使い分けってあるの?

先日、お客様から
「結婚式などのお祝い事だと出席者が持ち帰る品物を『引き出物』と言いますが、法事の場合は『引き物』というのですか?」
とのご質問をいただきました。
近年は、慶事は「引き出物」、弔事の場合は「引き物」というように使い分けている事が多いですが、いずれもお土産の品という意味合いなのでどちらを使っても間違いではないようです。

「引き出物」の元々の由来としては、平安時代、饗宴のさいに主人から客へ、馬を庭に引き出して贈ったのが起源といわれ、その後、饗宴のさいの食べ物をおみやげとするようになり、さらに貴重品であった砂糖などの品物に変わっていったようです。

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【引き物は何を選ぶ?】
仏事の引き物には一般的に「残らない物」をといわれ、お茶・海苔・砂糖などが定番でしたが、今では特に決まりはないようです。
とはいってもやはり、どなたでもお使いいただけるタオルや、お茶・海苔・菓子など食べてしまってなくなる物などが主流です。

【引き物の表書き】
「志」⇒(香典返しや法事の引き物に)
「満中陰志」⇒(七七日忌法要の引き物に。亡くなって49日目を満中陰(まんちゅういん)と呼ぶことから)
「粗供養」⇒(法事の引き物に)
「忌明志」⇒(関西中心に多く用いられている)
一般的に関東では「志」「粗供養」、関西では「満中陰志」「忌明志」「粗供養」などの表書きを用いられる方が多いようです。
引き出物や御香典の表書きについては、こちらでも詳しくご説明しています。
また様々な仏事のハウツーやコラムも掲載しておりますので、合わせて是非ご覧ください。

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正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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