霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

新年、「供養」について思うこと・・・

2018年01月13日

鏡開きも済み、もう来週は大寒ですね。
ますます寒さも厳しくなるようです。お体には十分気をつけてお過ごし下さい。

さて、今年も正月飾りをし、年神様を迎えることができましたが・・・
思えば古代では、山や海へ帰られた「ご先祖様」は「年神様」となりました。
干ばつや嵐をもたらす自然の神々を怖れ敬いながら・・・困った時に救いを求めたのは「ご先祖様」でした。
「ご先祖様」はいつも私達を見守り、護っていてくれたのです。
そして、大切な家族は亡くなるといつか皆「ご先祖様」となり、私達子孫を守ってくれました。

その後、神道や仏教が広まっても、そうした先祖信仰は消える事はありませんでした。
・・・ご先祖様となった大切な人達と少しでも近くにいたい、会いたいという思いからも、私達は様々な形でずっと「供養」をしてきたのだと思います。

そのため私達は「ご先祖様」を、新年には「年神様」として神道の形式でお迎えし、夏にはお盆に「仏様」として仏教の形式でお迎えする様になったのではないでしょうか。

こうして日本人は、二つの異なる宗教を受け入れ上手に使い分けて、何よりも大切な「ご先祖様」への感謝と供養を続けてきたのだと思われます。

現代でも、普段は神道にも仏教にも余り関わらない方も、お正月とお盆にはそれぞれ「年神様」や「仏様」をお迎えします。
そして多くの人は、家族親族でお墓参りをして「ご先祖様」に感謝し供養を致します。

異なる宗教も自然に受け入れながら、数千年の間変わらずに「先祖供養」を続けてきたこうした日本人の文化を、私は誇らしい事と思うのです。

☆2018年、知っておきたい「仏事の基本」はこちら☆kuyou.jpg

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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